『オリジナル・シン』 ©MARVEL ©FURYU Corporation
こんちは!
サンドです。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』(2017年)にて初めて映画作品に登場し、『ホワット・イフ…?』(2021年)にて本格的にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)入りを果たしたウォッチャー。
今回は、そのウォッチャーがストーリーの要となる『オリジナル・シン』のレビューをしていきます。
「どの時期の作品なの?」
「オススメのポイントは?」
などの、今作に関する悩みを解決できる記事となっております。
皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を!
収録タイトルやライター・アーティスト情報
出版社:ヴィレッジブックス
ライター:ジェイソン・アーロン(メイン)、マーク・ウェイド、エド・ブルベイカー
アーティスト:マイク・デオダード(メイン)、ジム・チェン、パコ・メディナ、ハビエル・プリード
収録タイトル
- 『Point One』#1(2012年1月)
- 『Original Sin』#0(2014年6月)
- 『Original Sin』#1(2014年7月)
- 『Original Sin』#2(2014年7月)
- 『Original Sin』#3(2014年8月)
- 『Original Sin』#4(2014年8月)
- 『Original Sin』#5(2014年9月)
- 『Original Sin』#6(2014年9月)
- 『Original Sin』#7(2014年10月)
- 『Original Sin』#8(2014年11月)
『オリジナル・シン』のあらすじ
内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。
どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式サイトからの引用なので、ネタバレはありません。
宇宙のあらゆる出来事を観察し、その目に焼きつけてきた静かなる観察者ウォッチャー。
引用元:ヴィレッジブックス作品ページ
月面の居城から地球を見つめ続けてきた彼が殺害される事件が発生した。
人智を超えた全能者である彼を殺害したのは誰なのか? その動機は?
真相究明に乗り出したヒーロー達を待っていたのは、自らが封印してきた「罪」の数々だった……。
マーベルユニバースの暗部を暴く問題作、ついに登場!
『Original Sin』の解説
2014年に展開されたクロスオーバー作品である『Original Sin』。
8巻でストーリーが完結するミニシリーズです。
2013年頃からマーベルは”MARVEL NOW!/マーベル・ナウ”という、シリーズのリニューアルキャンペーンを展開しています。
その中でジョナサン・ヒックマンが書いている『Avengers』Vol.5や『New Avengers』Vol.3、『Infinity』の流れを受けての本作。
ただ、今回はライターが違いますし、これまでのストーリーの前提を把握していなくても楽しめる内容です!
キャラクターの現在の立ち位置も解説書に書かれているので。
登場キャラもアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーのビッグスリーをはじめ、ガモーラやアントマンなどで、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を追いかけていれば問題ないでしょう。
クロスオーバー作品で目にするのは稀ですが、Disney+/ディズニープラスでドラマ化が決定しているムーンナイトも登場します笑。
ヴィランはザ・オーブ、ドクター・マイダス、エクスターミネイトリクスとかなりマイナーなので、知らなくても気を落とすことはないです笑。
僕も読んでいて「誰?」という感じでしたし、本国でも知っている人はわずかかと。
ストーリーを手掛けるのは『X-MEN:スキズム』のジェイソン・アーロン。
アートは『ダークアベンジャーズ:アセンブル』のマイク・デオダード。
現在は絶版していて、手に入りにくくなっております…。
作品の評価・感想
なかなか面白かった!
ストーリー上の目的が、「ヴィランを倒す」や「ヴィランの計画を阻止する」といったものではなく、「犯人を捜す」というものです。
アメコミとしては珍しいミステリー的な雰囲気があります。
謎を抱えたまま物語が進んでいくので、メチャメチャ続きが気になって、ページをめくる手が止まりませんでした笑。
アメコミは歴史が長いので、大体が後付け設定なのですが、今回もなかなか思い切った後付け設定を加えたなという印象。
ただ、それが不自然なものではないので、こちらも感心してしまいました。
後半に進むにつれて謎が徐々に明らかになっていくのが快感です!
ただ、作品のタイトルにもなっているオリジナルシン/原罪や罪の意味が明記されなかった点は残念でした。
ただの思わせぶりなセリフにとどまってしまいましたね。
残念な点はあるものの、全体的にジェイソン・アーロンの脚本作りは見事だと思います。
そして個人的にはマイク・デオダードの絵がすごい好き。
シンプルに画力が高いです。
関連する邦訳アメコミ
『アベンジャーズ:アベンジャーズ・ワールド』、『ニューアベンジャーズ:エブリシング・ダイ』 ©MARVEL ©FURYU Corporation
![]()
前述のとおり、これまでの流れをそこまで把握しておく必要はないです。
強いて言えば、登場したキャラクターたちの現状を知るという意味で『アベンジャーズ:アベンジャーズ・ワールド』、『ニューアベンジャーズ:エブリシング・ダイ』、『アンキャニィX-MEN:レボリューション』など。
これらの作品を読んで『インフィニティ』までストーリーを追いかけている人も多いと思うので、そういった人たちは本作は買いだと思います。
まとめ:オリジナル・シンの感想・あらすじ・解説
GOOD
先が気になるストーリー構成
クオリティの高い絵
BAD
一部説明不足な点
マーベルとしては珍しいミステリー色のあるクロスオーバー作品でしたが、なかなかの出来だと思います。
ここまでストーリーを追いかけていた人はもちろん、少し変わったマーベル作品を読んでみたい方もぜひ読んでみてください!
それでは今回はこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント