まとめ
主人公を応援したくなる1冊
前シリーズからの繋がり有り
『インビンシブル・アイアンマン:アイアンハート』 ©MARVEL ©Shogakukan-Shueisha Productions
こんちは!
サンドです。
今後MCUでさらなる活躍が期待されるアイアンハート。
今回は、そんなアイアンハートを主役にした『インビンシブル・アイアンマン:アイアンハート』のレビュー記事です。
「ここから読んでいいの?」
「オススメのポイントは?」
などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!
僕のプロフィールはこちらの記事で
皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を。
なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。
収録タイトルやクリエイター
出版社 | 小学館集英社プロダクション |
ライター | ブライアン・マイケル・ベンディス |
アーティスト | ステファノ・カセッリ |
収録タイトル |
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あらすじ
内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。
どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式サイトからの引用なので、結末に関するネタバレはありません。
周囲を不安にさせるほど天才的な頭脳を持つ少女、リリ・ウィリアムズ。
引用元:作品ページ
子供らしい遊びには目もくれず日夜研究に明け暮れていた彼女は、ある日銃撃事件に巻き込まれて親友と義父を失ってしまう。
その悲劇をきっかけに、リリはアイアンマンのアーマーをベースに開発したパワードスーツで身を包むスーパーヒーローとなった。
彼女をサポートするために自らの頭脳と人格をA.I.化したトニー・スタークと共に、若き鋼鉄の戦士が世界を変える!
どんな作品なのか
本作『インビンシブル・アイアンマン:アイアンハート』は、オンゴーイングシリーズ『Invincible Iron Man』Vol.4の1~5話をまとめたものです。
1話からのスタートなので、初心者の方でも楽しみやすい作品です。
ただ、完全に1話からのスタートではない点は注意が必要です。
詳しくは後述します。
インビシブル・アイアンマンというタイトルですが、本作の主人公はトニー・スタークではなくリリ・ウィリアムズ。
MCUでは『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』(2022年)にて初登場し、単独ドラマも決まっている注目のキャラです!
そんな彼女の幼少期から物語は始まり、ヒーローとなるまでが描かれます。
ライターは、ニューアベンジャーズシリーズを統括したブライアン・マイケル・ベンディス。
アーティストはステファノ・カセッリ。
『Invincible Iron Man』Vol.4 #3 ©MARVEL
※画像は原書で、本作は日本語です
本作前に読むべき邦訳アメコミ
本作の直前まで展開されていた『Invincible Iron Man』Vol.3と、『Invincible Iron Man』Vol.4はライターが同じです。
よって、Volが切り替わっても登場キャラや設定がダイレクトに引き継がれています。
珍しいケースではありますが。
『インビンシブル・アイアンマン:リブート』には、『Invincible Iron Man』Vol.3の1~5話が、『インビンシブル・アイアンマン:ウォーマシン』には6~11話が収録されています。
なぜメリー・ジェーン・ワトソンがトニーの会社にいるのか、いきになり現れた忍者集団は何なのかなどが語られます。
そもそも、リリの初登場回が『インビンシブル・アイアンマン:ウォーマシン』に収録されています。
なのでこの2冊を読んでいた方が、本作の理解度がさらに深まりますよ!
こちらで感想や詳細を述べています。
また、本作でトニーがなぜあの状態なのかは、直前のクロスオーバー作品『シビル・ウォーⅡ』で描かれています。
こちらもライターはブライアン・マイケル・ベンディスです。
本作の解説書にこのへんの記載はあります。
ただ、やはり邦訳されて読める状態であれば、字よりも物語として楽しんでほしいです!
作品の評価・感想
まあまあ面白かった。
リリの過去が丁寧に描かれているのがよかったです。
主人公が戦闘経験ゼロからのスタートなので、読者も感情移入がしやすいですね。
明確な目的があるわけではないですが、過去の回想を織り交ぜながら、リリが様々な事態に巻き込まれて物語が進んでいきます。
こういう物語の進め方もおもしろいですね!
各話のラストには、しっかりクリフハンガーがあるのもグッドです。
欲を言えば、もう少しリリの考えや信念の描写が欲しかったかなと。
ヴィランのテクノ・ゴーレムは前作からの続投ですが、やはり目的が薄くてよくわからないキャラです…。
また、登場キャラは前シリーズを踏襲しているので、本作だけだと少し置いてけぼりを食らう気もします。
ステファノ・カセッリのアートもなかなか良かったです。
表情の描き分けが本当に豊かで、リリの感情や性格がすごく伝わってきましたね!
逃げ惑う一般市民の表情まで丁寧に描かれていました笑。
戦闘シーンも遠近の使い方がうまく、躍動感がありました。
間違いなく言えるのは、本作を読めばリリを応援したくなるし、好きになるということ!
『Invincible Iron Man』Vol.4 #5
※画像は原書で、本作は日本語です
本作後に読むべき邦訳アメコミ
本作の続きは『Invincible Iron Man』Vol.4の6~11話を収録した『インビンシブル・アイアンマン:アイアンハート2/リリの選択』で読めます。
リリはさらなる強敵と戦うことになりますが、果たして…。
ライター、アーティスト共に本作からの継続なので、本作を気に入った方はぜひ読んでみてください!
まとめ:『インビンシブル・アイアンマン:アイアンハート』の感想・あらすじ・解説
GOOD
・感情移入しやすいストーリー
・表情豊かで、躍動感もあるアート
BAD
・ヴィランのキャラの薄さ
アイアンハートの予習には、もってこいの1冊です!
他にも邦訳アメコミの感想を書いているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。
邦訳アメコミの全体感を知りたい方にはこちらの記事もオススメです。
それでは、今回はこのあたりで。
ありがとうございました!
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