『マーベル:レガシー』の感想・あらすじ・解説

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マーベルレガシーの表紙

『マーベル:レガシー』 ©MARVEL ©FURYU Corporation

こんちは!
サンドです。

今回は、新たなキャンペーンの中で展開された『マーベル:レガシー』のレビュー記事です。

「ここから読んでいいの?」
「オススメのポイントは?」

などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!

サンド
サンド

僕のプロフィールはこちらの記事

皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を。

なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

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収録タイトルやクリエイター

出版社 ヴィレッジブックス
ライター ジェイソン・アーロン
アーティスト イサド・リビック
エド・マクギネス
収録タイトル
  • 『Marvel Legacy』(2017年11月)
  • 『Free Comic Book Day 2018(Avengers)』(2018年5月)
  • 『Avengers』Vol.8 #1(2018年7月)
  • 『Avengers』Vol.8 #2(2018年7月)
  • 『Avengers』Vol.8 #3(2018年8月)
  • 『Avengers』Vol.8 #4(2018年9月)
  • 『Avengers』Vol.8 #5(2018年9月)
  • 『Avengers』Vol.8 #6(2018年10月)

あらすじ

内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。

どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式サイトからの引用なので、結末に関するネタバレはありません。

人類の守護者たる世界最強のチーム、アベンジャーズ。
キャプテン・アメリカの復活に先駆け、ロキとの決戦を機に結成されたアベンジャーズだが、その起源は実に人類の曙にまで遡っていたのだ。

マーベル新時代の幕開けに合わせ、その秘められた歴史を露にする問題作、ここに登場!

引用:本書カバー見開き部分

どんな作品なのか

本作『マーベル:レガシー』は、表題のワンショット(読み切り)『Marvel Legacy』と、オンゴーイングシリーズ『Avengers』Vol.8の1~6話をまとめたものです。

本作は、新章開幕の1冊目でもあります。
1話からのスタートで1冊完結なので、初心者の方でも読みやすいです!

マーベルは定期的に、複数の作品を同時期に1話から展開するキャンペーンを行います。
これまでのストーリーを引き継ぎながらも、一斉に新章突入となります。

2017年に『Marvel Legacy』を皮切りに始まったのが、Marvel Legacy/マーベル・レガシーというキャンペーンです。

2015年に始まったキャンペーン、All-New, All-Different Marvel/オールニュー・オールディファレント・マーベルと同時期に展開されました。

そしてマーベル・レガシーの後、2018年に始まったキャンペーンが、Fresh Start/フレッシュ・スタートです。

そのフレッシュ・スタートの旗艦作品とも言えるのが、本作に収録されている『Avengers』Vol.8になります。

なぜ2017年の『Marvel Legacy』と、2018年の『Avengers』Vol.8が同時に収録されているのか疑問を持たれる方もいるでしょう。

それは『Avengers』Vol.8の1~6話(ファイナル・ホスト編)と、『Marvel Legacy』の物語が繋がっているからなんです。

『Marvel Legacy』で起きた100万年前の出来事を受けて、ファイナル・ホスト編では新生アベンジャーズが地球の危機に立ち向かいます。

マーベルレガシーの場面
※画像は原書で、本作は日本語です

『Marvel Legacy』 ©MARVEL

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ドラマ『エージェント・オブ・シールド』のシーズン4で活躍したゴーストライダー/ロビー・レイエスも、とうとうアベンジャーズ入りです!

『Avengers』Vol.8はオンゴーイングシリーズなので本作以降も続き、2023年5月の66話まで展開されました。
約5年に亘ってライターを務めたのは、ジェイソン・アーロン。

残念ながら、本作を出版したヴィレッジブックスは、アメコミ事業から撤退してしまったので、7話以降を小プロが出すということは考えにくいですね…。

アーティストは『Marvel Legacy』を『シークレット・ウォーズ』のイサド・リビックが、『Avengers』Vol.8を『ハルク:レッド・ハルク』や『AVX:アベンジャーズ VS X-MEN アルファ&オメガ』のエド・マクギネスが担当。

※現在は絶版で、手に入りにくい状態です。

本作前に読むべき邦訳アメコミ

本作で新章開幕なので、特にないです。
細かい関連作品を挙げると下記になります。

『Marvel Legacy』~『Avengers』Vol.8の1話までの、トニー・スタークの状態は『インビンシブル・アイアンマン:ザ・サーチ・フォー・トニー・スターク』に詳しいです。

また、スターブランドのオリジンは『アベンジャーズ:ラスト・ホワイト・イベント』で語られています。

本作を読むために、事前にこれらを予習する必要は全くないです。

作品の評価・感想

微妙。

序盤に地球規模の危機が起きて、アベンジャーズが対処するという盛り上げ方はいいです。

ただ、終盤にかけての解決策が雑で勢い任せに感じました。
セレスティアルやホードの設定もふわっとしていて、終盤の種明かしパートがわかりづらかったです。

なぜ地球には多数の超能力者が生まれるのかを、大胆な後付設定で説明していましたが、「ふーん」という感想しか出てこなかったです。
ちょっと無理があったというか、別にその設定なくていいのでは?

ジェイソン・アーロンは、『X-MEN:スキズム』や『ソー:ゴッデス・オブ・サンダー』といった面白い作品を手掛けてきたので期待していたのですが、ちょっと残念です。

エド・マクギネスのアートは相変わらず力強いですね。
輪郭線が結構太目で、ハッキリとした絵です。
構図もダイナミックで、戦闘シーンは見ごたえありです!

アベンジャーズvol8の1話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Avengers』Vol.8 #1 ©MARVEL

それに対してイサド・リビックのアートは、鉛筆で描いたような暖かみある線が特徴的です。

また、『Marvel Legacy』には他にも様々なアーティストが参加しています。

『ダークアベンジャーズ:アセンブル』のマイク・デオダード、『アベンジャーズ&X-MEN:アクシス』のジム・チェン、『シビル・ウォー』のスティーブ・マクニーブンなど。

アート面は楽しめること間違いなしです!

本作後に読むべき邦訳アメコミ

ファイナル・ホスト編は本作で完結なので、特にないです。

『Marvel Legacy』には、ウルヴァリンやガモーラの気になる伏線も張られていました。
これらは、ファイナル・ホスト編と同時期に展開された『インフィニティ:カウントダウン』『インフィニティ・ウォーズ』へと続いていきます。

ただ、本作と直接的な繋がりはないので、気になった方のみチェックしてみてください。

まとめ

GOOD
・力強く迫力あるアート

BAD
・設定や解決策が雑なストーリー

邦訳されている中では、最新のアベンジャーズ誌にはなるので、直近の出来事が気になる方は読んでみては。
初心者の方には、とてもとっつきやすい作品です。

他にも邦訳アメコミの感想を書いているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。
邦訳アメコミの全体感を知りたい方にはこちらの記事もオススメです。

それでは、今回はこのあたりで。
お時間いただき、ありがとうございました!

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