『ソー Vol.1 ―帰還―/リボーン』の感想・あらすじ・解説

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ソー帰還の表紙

『ソー Vol.1 ―帰還―』 ©MARVEL ©FURYU Corporation
まとめ
新章の1巻目
質の高い脚本とアートを楽しめる

こんちは!
サンドです。

今回は、映画『マイティ・ソー』(2011年)にも影響を与えた『ソー Vol.1 ―帰還―』(『ソー:リボーン』)のレビュー記事です。

「ここから読んでいいの?」
「オススメのポイントは?」

などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!
僕のプロフィールはこちらの記事で。

皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を。

なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

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収録タイトルやクリエイター

出版社:ヴィレッジブックス
ライター:J・マイケル・ストラジンスキー
アーティスト:オリビア・コワペル
収録タイトル

  • 『Thor』Vol.3 #1(2007年9月)
  • 『Thor』Vol.3 #2(2007年10月)
  • 『Thor』Vol.3 #3(2007年11月)
  • 『Thor』Vol.3 #4(2007年12月)
  • 『Thor』Vol.3 #5(2008年1月)
  • 『Thor』Vol.3 #6(2008年2月)

あらすじ

内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。

どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式サイトからの引用なので、結末に関するネタバレはありません。

神々の黄昏たるラグナロク。

アスガルドの神々は、死と再生の円環を幾度となく繰り返してきたが、ソーはラグナロクに終止符を打ち、運命の円環は途切れ、アスガルドは追憶の彼方に去った。

そして時は過ぎ……。

ソーの再起を描いたシリーズ第1弾!

引用元:ヴィレッジブックス作品ページ

どんな作品なのか

本作『ソー Vol.1 ―帰還―』は、オンゴーイングシリーズである『Thor』Vol.3の1話~6話をまとめたものです。
アシェットの『マーベル グラフィックノベル・コレクション』では、『ソー:リボーン』というタイトルで出ていますが、同内容です。
ニューアベンジャーズ期に始まったシリーズで、新章のストーリーなので初心者の方でも楽しめます!

本作の前のシリーズ『Thor』Vol.2は、2004年12月の85話で終わり、この時期は『アベンジャーズ:ディスアセンブルド』のタイインでもありました。
ソーが生と死の円環ラグナロクを断ち切ったことで、神々に永遠の安らぎが訪れ、ソーは虚空へと消えた。
その後のストーリーが本作になります。
約3年もソーがコミックに登場しなかったんですね。

残念ながら、そのストーリーは邦訳されていないので、本作の解説書に詳しいあらすじが記載されています。
そんな重要な話なら、邦訳本出してほしかった…。

舞台は都会から遠く離れたオクラホマの田舎町。
ソーが、自分のもう一人の人格であるドナルド・ブレイクと共に神々を捜して各地を飛び回る物語です。
映画で登場したキャラが続々と出てきますよ!

ライターは、『アメイジング・スパイダーマン:カミングホーム』や、『ロード・トゥ・シビル・ウォー』のJ・マイケル・ストラジンスキー。

アーティストは、『X-MEN/アベンジャーズ:ハウス・オブ・M』や後に『シージ』を担当するオリビア・コワペル。

本作前に読むべき邦訳アメコミ

『ロード・トゥ・シビル・ウォー』

『ロード・トゥ・シビル・ウォー』に収録されている『Fantastic Four』の536、537話では、ソーのハンマーが地球に墜ちてくるまでの経緯が描かれています。
ハンマーを求めるドクター・ドゥームと、ファンタスティック・フォーとの対決の物語です。
537話のラストから、本作のオープニング部分へとつながる流れですね。

ライターが本作と同じJ・マイケル・ストラジンスキーなので、作品を超えた橋渡しが可能なのも納得です。
こういうのがアメコミの醍醐味でもありますよね!

『シビル・ウォー』

本作は、『シビル・ウォー』後の話になります。
本作の3話でアイアンマンが登場しますが、『シビル・ウォー』を読んでいないと、なぜソーがアイアンマンに対してあのような感情を抱いているかがわかりません。

この2冊のストーリーは、本作の解説書でも記載があるので、必読というわけではないですが…。
本作の理解度がグッと増すので、余力があればぜひ読んでいただきたいです!

作品の評価・感想

かなり面白かった!

オープニングでは、ドナルド・ブレイクとソーが復活した理由が丁寧に説明されているので、こちらも納得して読み進めていけます。

ソーの願望や目的も明確で、一貫性のあるストーリーを楽しむことができます。
そこにアイアンマンや、アフリカの部族間の抗争などの要素を絡ませることで、奥行きのある脚本を書いているのが見事です!

裏で暗躍する者たちの存在や、本作のラストなど、今後の展開が気になりますよね。
やっぱJMSの脚本は質が高いです!

町の住民と、ソーたちとの何気ないやりとりも凄くいい味を出しています。
田舎にアスガーディアンが現れたら、そりゃ驚きますよね笑。
この絶妙な雰囲気づくりに、オリビア・コワペルのアートが一役買っているのは言うまでもないです。

画力が高く、躍動感ある戦闘シーンはもちろんですが、日常のキャラの表情も豊かに描いてくれています。
いい意味で絵のクセがあり、個人的にかなり好きなアーティストです!

どこで買えるのか

本作は、オンライン書店のFujisan.co.jpでしか販売していません。
邦訳アメコミでは、このような通販限定作品も少なくないです。

Fujisan.co.jpでは、取り扱い商品のレビューを書くと、5000円以上で使える500円オフクーポンがもらえます。

他にも欲しい通販限定アメコミがある場合、セットでお得に買い物しちゃいましょう!

アシェットの『ソー:リボーン』には解説書が付かないのでご注意ください。

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本作後に読むべき邦訳アメコミ

『ソー Vol.2 ―邂逅―』

『ソー Vol.2 ―邂逅―』には本作の続きで『Thor』Vol.3の7~12話と、『Thor』の600話(ここからVol.1のカウントに変更)が収録されています。
ライターは本作同様J・マイケル・ストラジンスキーなので、本作を読んで気に入った方であれば、ぜひ次の巻も読んでみてください!

絶版なので入手が難しいと思いますが…。

まとめ:『ソー Vol.1 ―帰還―』の総評

GOOD
・一貫性があり、奥深い脚本
・静と動どちらも魅力のあるアート

BAD
・直前のストーリーは未邦訳
・多少他の作品との繋がりがある

ストーリーもアートも質の高い1冊です。
1巻目で読みやすい作品なので、ぜひチェックしてみてください。

他にも邦訳アメコミを紹介しているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。

それでは今回はこのあたりで。
ありがとうございました!

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