『パニッシャー:ウェルカムバック、フランク Part 1』の感想・あらすじ・解説

まとめ
容赦ないパニッシャーの姿を楽しめる
独特の空気感を放つ異色作

ウェルカムバックフランクの表紙

『パニッシャー:ウェルカムバック、フランク Part 1』 ©MARVEL ©Hachette Collections Japan

こんちは!
サンドです。

今回は、『パニッシャー:ウェルカムバック、フランク Part 1』のレビュー記事です。

「ここから読んでいいの?」
「オススメのポイントは?」

などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!

サンド
サンド

僕のプロフィールはこちらの記事

皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を。

なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

収録タイトルやクリエイター

出版社アシェット
ライターガース・エニス
アーティストスティーブ・ディロン
収録タイトル
  • 『Punisher』Vol.5 #1(2000年)
  • 『Punisher』Vol.5 #2(2000年)
  • 『Punisher』Vol.5 #3(2000年)
  • 『Punisher』Vol.5 #4(2000年)
  • 『Punisher』Vol.5 #5(2000年)
  • 『Punisher』Vol.5 #6(2000年)

あらすじ

内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。

どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式からの引用なので、結末に関するネタバレはありません。

フランク・キャッスルがニューヨークに帰ってきた。
たったひとりで組織犯罪に立ち向かい、街中の犯罪を一掃する。
その結果、彼は、“パニッシャー”と呼ばれるようになり、自分の大切な家族の命を奪ったグヌッチ・ファミリーに戦いを挑む……

引用元:本作裏表紙

どんな作品なのか

本作『パニッシャー:ウェルカムバック・フランク Part 1』は、オンゴーイングシリーズ『Punisher』Vol.5の1~6話を収録したものです。

新シリーズの1話目からで、前シリーズとの繋がりなども特になく読みやすいため、初心者の方でも問題なく楽しめます。

本作は、マーベル・ナイツという独立性の高いレーベルから刊行された作品でもあります。
他の作品との関連性も薄いため、とっつきやすさもあります。

感想部分でも述べますが、マーベル作品としては異色なので、初心者の方はこれが常とは思わない方がいいです笑。
まぁ、アメコミ初心者がパニッシャーから手を出すのもだいぶ渋いですが。

ヒロイックなアメコミを読み飽きた人にこそオススメしたい1冊

パニッシャーが犯罪組織のアジトを襲撃した場面から物語はスタートします。
1ページ目から犯罪者の死体が転がってるあたり、パニッシャーらしくはあります笑。

パニッシャーの1話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Punisher』Vol.5 #1 ©MARVEL

ちなみに、ドラマ『パニッシャー』シーズン1(2017年)で、マイクロの放ったセリフ「Welcome Back, Frank」は本作の副題からきたものでした。

ライターはガース・エニス、アーティストはスティーブ・ディロン。
カバーアートはティモシー・ブラッドストリート。

また、本作はアシェットの『マーベル グラフィックノベル・コレクション』24号に当たります。
シリーズの詳細はこちらの記事で。

本作前に読むべき邦訳アメコミ

前述のとおり、前シリーズとの繋がりは特にないので、事前に読む作品はないです。
そもそも、本作以前のパニッシャー単独誌は邦訳されていません。

ただ、実写作品を見てパニッシャーのキャラクター像を理解した方が、本作を楽しめるとは思います。
MCU/マーベル・シネマティック・ユニバースでパニッシャーが登場したのは、『デアデビル』シーズン2。
その後単独作も2シーズン制作されました。

その前にも実写映画が3作品作られていましたが、未視聴なのでお勧めすることができません。

僕のブログでも、パニッシャーの原作とドラマの設定は解説しています。

MCU版はクオリティ高いので、実際に作品を見てほしいとこではあります!

作品の評価・感想

面白かった!

序盤から、グヌッチ・ファミリーという犯罪者一家を壊滅させる目的を掲げ、ストーリーが展開されていきます。

パニッシャーが容赦なく悪人を殺していく様は、読んでいて爽快でした笑。
ドラマ版のようなパニッシャーの掘り下げを期待すると物足りなさを感じるかもしれませんが、本作は頭を空っぽにして楽しめる作品ですね。

作品全体に溢れる、独特な空気感が最高です!
登場する一般人もクセが強く、ちょいちょい見られるブラックジョークもセンス抜群です。

ただパニッシャーの活動を追うだけでなく、警察サイドの物語や、パニッシャーの模倣犯的なキャラの登場といったエッセンスも盛り込まれています。

スティーブ・ディロンは特別画力が高いわけではないのですが、独特な画風で本作のシュールな雰囲気を際立たせています。
表情の描き分けが見事で、鬼気迫る表情から何とも言えない表情まで見ていて飽きません。

パニッシャーの2話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Punisher』Vol.5 #2 ©MARVEL

ホント、マーベル作品の振り幅の大きさには驚きます笑。

本作後に読むべき邦訳アメコミ

本作はPart 1で、Part 2でシリーズは完結します。
『パニッシャー:ウェルカムバック、フランク Part 2』では、『Punisher』Vol.5の7~12話が収録されています。

ライターのガース・エニスと、アーティストのスティーブ・ディロンは本作から続投です。

まとめ:パニッシャー:ウェルカムバック、フランク Part 1の総評

GOOD
一貫した流れで進むストーリー
独特な雰囲気を出すアート

BAD
ドラマ版のような主人公の深堀はなし

RECOMMEND
一風変わったアメコミを読みたい人

他にも邦訳アメコミの感想を書いているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。
邦訳アメコミの全体感を知りたい方にはこちらの記事もオススメです。

それでは、今回はこのあたりで。
ありがとうございました!

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