引用元 ©MARVEL ©Hachette Collections Japan
結論
創刊号は間違いなく買い
こんちは!
サンドです。
アシェットから発売される『マーベル グラフィックノベル・コレクション』。
今回はこのシリーズがどんなものなのか、初心者でも楽しめるのかなどを解説していきます。
こちらの記事でアメコミ原作の魅力を語っているので、まだアメコミを読んだことがない方などはぜひご覧ください。
『マーベル グラフィックノベル・コレクション』とは
アシェットから発売される邦訳アメコミのシリーズです。
グラフィックノベルという言葉の定義は明確ではなく、アメリカ以外の海外のマンガを指したりもしますが、今回は普通にアメコミという認識で大丈夫です。
毎号1冊のTPB(ハードカバー)が封入されています。
TPBとはリーフを7冊程度まとめたものです。
アメコミの形式などについてはこちらの記事で解説しています。
元々は本国アメリカで発売しているシリーズで、現在も続いているようです。
ただ、今回は100号で終了するそうですね。
100号すべて揃えなければならないか
全くそんなことはないです。
1号~100号まで連続してストーリーが続いているわけではないです。
『The Amazing Spider-Man』や『Iron Man』などの様々なタイトルが邦訳され、基本的に1冊でストーリーの区切りがつくものがほとんどだと思います(上下巻になることはありますが)。
邦訳される作品も、80年代~現代に至るまでとバラエティに富んでいます。
毎号付いてくるパーツを組み立てて1つの物を作り上げるといったシリーズではないので、自分の好きな作品だけを買えるのは本シリーズの魅力の1つでもあります。
アメコミ初心者でも大丈夫か
これは正直微妙なところです…
その作品によるかなと思います。
ヴィレッジブックスや小学館集英社プロダクションから出版されている邦訳アメコミには、解説書というものが付いてきます。
これまでのあらすじや、キャラクター紹介、各ページごとの専門用語の解説などが書かれています。
しかし、本シリーズには解説書は付属しません。
アメコミは歴史が長く、邦訳されるTPBもリーフの1巻からでないことは多々あります。
なので、解説書なしでアメコミを読み進めていくのはわりと難易度が高い場合もあります。
本シリーズには、巻頭にこれまでのあらすじが記載されているので、前のストーリーを知らなくても楽しめることは楽しめます。
ただ、やはり解説書は欲しいですね笑。
解説書がなければストーリーが全然理解できなくなるかと言われたら、そんなことはないです。
「このページのこのセリフは何のことを言っているんだ?」
という箇所が多少出てくるくらいで、全体のストーリー把握に致命的なダメージがあるわけではないでしょう。
アメコミ初心者にはオススメしづらいというだけで、何冊かアメコミを読んでいる方であれば、そこまで気にしなくてもいいかもしれません。
前後のストーリーの繋がりがそこまで濃くない場合は、解説書がなくとも読み進めていけることもあります。
なので最初に書いた通り、初心者の方でも楽しめるかはその作品次第なのです。
曖昧な結論で申し訳ない…
創刊号『アメイジング・スパイダーマン:カミング・ホーム』の感想
まずは形状的なところから。
このシリーズはハードカバーなので、表紙が分厚くて固いです。
マットな質感で思わず触りたくなります笑。
表紙裏にもプリントが施されていて、なんか高級感を感じますね。
これは集めたくなりますわ。
中身の紙質は、普段の邦訳アメコミよりも柔らかくて薄いです。
原初のTPBの質感に近い気がします。
翻訳も特に違和感はなく、問題なく物語を読み進めていけました。
先ほども書きましたが、本編に入る前にこれまでのあらすじを紹介するページがあります。
解説書のない本シリーズでこれはかなり重要ですし、ありがたいですね。
イラストもついているので、理解もしやすいかと。
巻末には、キャラクターの誕生秘話や作家紹介、ラフスケッチなどの特典が掲載されています。
ライターとペンシラーの紹介でそれぞれ1ページずつ割かれていたのは個人的に嬉しかったですね。
デビューの経緯やこれまでのマーベルでの活躍、本人の声が掲載されていて納得の充実度です。
肝心の『アメイジング・スパイダーマン:カミング・ホーム』についてですが、ストーリーがシンプルで、前後の知識や解説書がなくても全く問題なく楽しめる作品です。
映画を観ておけば十分でしょう。
ライターは質の高い脚本で定評のあるJ・マイケル・ストランジスキーが務めているので、作品そのものの面白さは申し分ないです!
ヴィレッジブックスや小プロから既刊のタイトル
本シリーズでは、実は既に他社から邦訳されている作品もいくつかあります。
今後刊行される10号の内、8号は既刊の作品です。
先ほどもお話ししましたが本シリーズには解説書がないので、既刊の作品であれば解説書の付いているそちらをオススメします。
収録されているリーフも同じなのでご心配なく。
基本的に本シリーズのお値段は1号で税込み1,990円なので、他社のアメコミより割安ではあります。
お値段を取るかストーリーのわかりやすさを取るかは皆さんにお任せしますが、個人的にはやはり解説書付きを選んでいただきたいです。
解説書の情報量はかなりのものですし、どうせ安いとは言えないアメコミを買うのであれば、ストーリーを存分に堪能していただきたいので!
全号集めるのであれば、背表紙の繋がるイラストを揃えたいかもしれませんが、おそらく100号全て買うことはないでしょう笑。
ただし、既刊の作品であっても絶版になっている可能性もあります。
これについては入手が難しいと思うので、本シリーズで買うのが妥当かと思います。
アシェットさん、絶版していたものを復活させてくれてありがとうございます!
今後のラインナップで自分の気になる作品が発売される場合、まずはそのタイトルを検索してみて既刊かどうか確認することをオススメします。
絶版かどうかも要チェックです。
初心者の方にもオススメの作品
100号も出るので、何を買えばいいかわからない方もいらっしゃると思います。
以前の記事でも説明しましたが、基本的には自分の好きなキャラクターやチームの作品から読んで問題ないです。
詳しい理由はこちらで解説しております。
ここからはあくまでも個人的に、初心者の方でも楽しめる作品をご紹介していきます。
参考程度に見てください。
まず、先ほど感想を述べた『アメイジング・スパイダーマン:カミング・ホーム』は買いです!
TPBを500円で買えるとか、ぶっ壊れの値段です。
基本的に邦訳アメコミは2,000円~3,000円はするものです。
「アメコミは高いから手が出しづらい…」
と思っていた方も、そんなことを言っている場合ではなくなってきました。
もはや買わない理由が見つかりません笑。
こちらの記事でアメコミ入門に最適な3冊として紹介した、『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』ももちろんオススメ。
小プロから出ているので、そちらを読んでください。
また、『アイアンマン:エクストリミス』も読み初めに最適です。
詳しい感想などはこちらに書いてあるので、ご覧ください。
今後のラインナップ|既刊やオススメ情報も
- 『アメイジング・スパイダーマン:カミング・ホーム』(初心者OK)
- 『X-MEN:ダーク・フェニックス・サーガ』(既刊)
- 『アイアンマン:エクストリミス』(既刊 初心者OK)
- 『アルティメッツ:スーパーヒューマン』(既刊)
- 『ヴェノム』
- 『ドクター・ストレンジ:ウェイ・オブ・ウィアード』(既刊)
- 『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』(既刊 初心者OK)
- 『ソー:リボーン』(既刊 初心者OK)
- 『ウルヴァリン』(既刊だが絶版)
- 『アストニッシングX-MEN:ギフテッド』(既刊だが絶版 初心者OK)
- 『ファンタスティック・フォー:アンシンカブル』
- 『アベンジャーズ・フォーエバー Patr1』
- 『アメイジング・スパイダーマン:クレイヴンズ・ラスト・ハント』
- 『キャプテン・アメリカ:ニューディール』(既刊)
- 『マーベルズ』(既刊)
- 『アベンジャーズ:ディスアセンブルド』(既刊だが絶版)
- 『ニューX-MEN・イズ・フォー・エクステンクション』
- 『シークレット・ウォー』
- 『アベンジャーズ・フォーエバー Patr2』
- 『ブラック・パンサー:フー・イズ・ブラック・パンサー』(既刊 初心者OK)
初心者OKの文字は、実際に僕が読んだ作品にだけ書いていますのでご安心を。
100冊もアメコミを読んでいるので、だいたいのことはわかります笑。
他社から既に出ている作品は既刊と表記しています。
余力があれば今後も更新するかもしれません。
11号以降も追記いたしました。
また、当ブログには僕が読んだアメコミをまとめている、アメコミカタログなるページもあります。
TPBに収録されているリーフや、出版背景、感想などを記載しております。
今後続々更新予定ですので、参考にしてください。
まとめ:アシェットの『マーベル グラフィックノベル・コレクション』は買いか
今回はアシェットから出る邦訳アメコミシリーズを解説しました。
創刊号はぜひとも買っていただきたい。
他に気になる作品があれば、既刊かどうかを確認してから買ってもらいたいです。
それでは今回はこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
公式サイトはこちらから。
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