アシェットの『マーベル グラフィックノベル・コレクション』は買いか

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スパイダーマン:カミングホーム

引用元 ©MARVEL ©Hachette Collections Japan

結論
創刊号は間違いなく買い

こんちは!
サンドです。

アシェットから発売される『マーベル グラフィックノベル・コレクション』。

「どんなシリーズなの?」
「初心者でも楽しめるの?」

などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!

サンド
サンド

僕のプロフィールはこちらの記事

こちらの記事でアメコミ原作の魅力を語っているので、まだアメコミを読んだことがない方はぜひご覧ください。

なお、TPBやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

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『マーベル グラフィックノベル・コレクション』とは

『マーベル グラフィックノベル・コレクション』は、アシェットから発売されている邦訳アメコミのシリーズです。

グラフィックノベルという言葉の定義は明確ではなく、アメリカ以外の海外のマンガを指したりもしますが、今回は普通にアメコミという認識で大丈夫です。

毎号1冊のTPB(ハードカバー)が封入されています。
隔週の発売で、価格は税込み2,199円(値上げ前の号は1,999円)。

元々は本国アメリカで発売しているシリーズで、現在も続いているようです。
ただ、今回は100号で終了するそうですね。

アメコミ初心者でも大丈夫か

初心者の方でも楽しめるかは、その作品によります

ヴィレッジブックスや小学館集英社プロダクションから出版されている邦訳アメコミには、解説書が付いてきます。

これまでのあらすじや、キャラクター紹介、各ページごとの用語の解説などが書かれていまるものです。

しかし、本シリーズには解説書が付属しません。
「このページのこのセリフは何のことを言っているんだ?」
「なんで今こうなっているんだ?」
と気になっても、調べられない場合があります。

その代わり本シリーズの巻頭には、これまでのあらすじが記載されているので、おおまかなことは確認できるのですが…。
アメコミを読むのが初めてという方は、やはり解説書があったほうが安心ですね。

また、他の作品を読んでいる方が楽しめる作品もあります。

すでに全100号のラインナップは公開されているのですが、「これだけで読んでもな…」と感じた作品がいくつかあります。

例えば23年12月に発売予定の『フォールン・サン:デス・オブ・キャプテン・アメリカ』。

これは本編のデス・オブ・キャプテン・アメリカや、ニューアベンジャーズシリーズを読んでいると理解度が倍増します。
これだけ読む必要があるかと言われると、微妙なところです。

初心者の方にお勧めできる作品は、後ほどのラインナップで記載しているのでご安心を!

1冊だけでも楽しめる

100号全てを集める必要は全くないです!
1号~100号まで連続してストーリーが続いているわけではないので。

『The Amazing Spider-Man』や『Iron Man』などの様々なタイトルが邦訳され、基本的に1冊でストーリーの区切りがつくものがほとんどだと思います(上下巻になることはありますが)。

邦訳される作品も、80年代~現代に至るまでとバラエティに富んでいます。

毎号付いてくるパーツを組み立てて1つの物を作り上げるといったシリーズではないので、自分の好きな作品だけを買えるのは本シリーズの魅力の1つでもあります。

全100号のラインナップ・発売日

備考の列の”初”の文字は、初心者の方に向けて特に読みやすい作品に表記しています。
実際に僕が読んだ作品にだけ書いていますのでご安心を。

号数作品名発売日備考
1号アメイジング・スパイダーマン:カミングホーム2022年1月26日
2号X-MEN:ダーク・フェニックス・サーガ2022年2月9日既刊だが絶版
3号アイアンマン:エクストリミス2022年2月22日既刊だが絶版 初
4号アルティメッツ:スーパーヒューマン2022年3月9日既刊
5号ヴェノム2022年3月23日
6号ドクター・ストレンジ:ウェイ・オブ・ウィアード2022年4月6日既刊だが絶版 初
7号キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー2022年4月20日既刊 初
8号ソー:リボーン2022年5月6日既刊 初
9号ウルヴァリン2022年5月18日既刊だが絶版
10号アストニッシングX-MEN:ギフテッド2022年6月1日既刊だが絶版 初
11号ファンタスティック・フォー:アンシンカブル2022年6月15日
12号アベンジャーズ:フォーエバー Part 12022年6月29日
13号アメイジング・スパイダーマン:クレイブンズ・ラスト・ハント2022年7月13日
14号キャプテン・アメリカ:ニューディール2022年7月27日既刊だが絶版
15号マーベルズ2022年8月10日既刊
16号アベンジャーズ:ディスアセンブルド2022年8月24日既刊だが絶版
17号ニューX-MEN:E・イズ・フォー・エクステンクション2022年9月7日
18号シークレット・ウォー2022年9月21日
19号アベンジャーズ:フォーエバー Part22022年10月5日
20号ブラックパンサー:フー・イズ・ブラックパンサー2022年10月19日既刊 初
21号アルティメッツ:ホームランド・セキュリティ2022年11月2日既刊
22号マーベル・ゾンビーズ2022年11月16日既刊だが絶版
23号ドクター・ストレンジ:ジ・オース2022年11月30日
24号パニッシャー:ウェルカムバック・フランク Part 12022年12月14日
25号アルティメット・スパイダーマン ・パワー&レスポンシビリティ2022年12月28日
26号デッドプール:ウェイド・ウィルソンズ・ウォー2023年1月11日
27号マイティ・ソー:イン・サーチ・オブ・ゴッズ2023年1月25日
28号アストニッシング・X-MEN:デンジャラス2023年2月8日既刊だが絶版
29号アイアンマン:デイモン・イン・ア・ボトル2023年2月22日
30号アメイジング・スパイダーマン:スパイダー・ヴァース2023年3月8日既刊だが絶版
31号ブラック・ウィドウ:S.H.I.E.L.D.モスト・ウォンテッド2023年3月22日
32号キャプテン・アメリカ:ザ・チューズン2023年4月5日
33号ニュー・アベンジャーズ:ブレイク・アウト2023年4月19日既刊だが絶版 初
34号アンキャニィ・X-MEN:セカンド・ジェネシス2023年5月3日既刊だが絶版 初
35号スパイダーマン:ブルー2023年5月17日既刊
36号アメイジング・スパイダーマン:バース・オブ・ヴェノム2023年5月31日
37号アベンジャーズ:バース・オブ・ウルトロン2023年6月14日
38号ハウス・オブ・M2023年6月28日既刊だが絶版
39号ドクター・ストレンジ:ネームレス・ネーム・タイムレス・タイム2023年7月12日
40号ウルヴァリン:オリジン2023年7月26日既刊
41号キャプテン・アメリカ&ファルコン:シークレット・エンパイア2023年8月9日
42号キャプテン・ブリテン:クルックド・ワールド2023年8月23日
43号ソー:ザ・ラスト・ヴァイキング2023年9月6日
44号X-MEN:トワイライト・オブ・ザ・ミュータンツ2023年9月20日
45号シヴィル・ウォー2023年10月4日既刊だが絶版
46号インクレディブル・ハルク:プラネット・ハルク Part12023年10月18日既刊だが絶版 初
47号バトル・スカーズ/1362023年11月1日
48号ファンタスティック・フォー:アソリテイティブ・アクション2023年11月15日
49号ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・アベンジャーズ2023年11月29日
50号フォールン・サン:デス・オブ・キャプテン・アメリカ2023年12月13日既刊だが絶版
51号パニッシャー:ウェルカムバック・フランク Part 22023年12月27日
52号ライフ&デス・オブ・キャプテン・マーベルPart12024年1月10日
53号シー・ハルク:シングル・ホワイト・フィメール2024年1月24日既刊
54号ウルヴァリン:ウェポンX2024年2月7日既刊だが絶版
55号ファンタスティック・フォー:カミング・オブ・ギャラクタス2024年2月21日既刊だが絶版
56号スパイダー・グウェン2024年3月6日
57号デアデビル:ガーディアン・デビル2024年3月20日
58号ニック・フューリー:エージェンツ・オブ・シールド Part12024年4月3日既刊だが絶版
59号アメイジング・スパイダーマン:リベレーションズ2024年4月17日
60号アルティメット・コミックス・スパイダーマン:フー・イズ・マイルス・モラレス2024年5月1日
61号ライフ&デス・オブ・キャプテン・マーベルPart22024年5月15日
62号デアデビル:ボーン・アゲイン2024年5月29日既刊だが絶版
63号インクレディブル・ハルク:プラネット・ハルク Part22024年6月12日既刊だが絶版
64号デス・オブ・ウルヴァリン2024年6月26日既刊だが絶版
65号ファンタスティック・フォー:ジ・エンド2024年7月10日
66号キャプテン・ブリテン&MI13:ヴァンパイア・ステイト2024年7月24日
67号ハワード・ザ・ダック2024年8月7日
68号アベンジャーズン:ディフェンダーズ・ウォー2024年8月21日
69号シークレット・インベイジョン2024年9月4日既刊だが絶版
70号ワーロック Part12024年9月18日
71号インクレディブル・ハルク:サイレント・スクリーム2024年10月2日
72号アメイジング・スパイダーマン:スパイダーマン・ノーモア2024年10月16日
73号サンダーボルツ:フェイス・イン・モンスターズ2024年10月30日
74号ワーロック Part22024年11月13日
75号ニューX-MEN:インペリアル2024年11月27日
76号ゴーストライダー:ロード・トゥ・ドミネーション2024年12月11日既刊 初
77号マイティ・ソー:ラグナロク2024年12月25日
78号サン・オブ・M2025年1月8日
79号シージ2025年1月22日既刊だが絶版
80号デアデビル:サウンド&フューリー2025年2月5日
81号アベンジャーズ・プライム2025年2月19日既刊だが絶版
82号シャドウランド2025年3月5日
83号マーベル・チームアップ2025年3月19日
84号X-MEN:スキズム2025年4月2日既刊だが絶版
85号シークレット・アベンジャーズ2025年4月16日
86号インクレディブル・ハルク:ハート・オブ・ジ・アトム2025年4月30日
87号アルティメット・デス・オブ・スパイダーマン2025年5月14日
88号デアデビル:マークド・フォー・マーダー2025年5月28日
89号ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン2025年6月11日既刊
90号オール・ニュー・ゴーストライダー:エンジン・オブ・ヴェンジェンス2025年6月25日
91号マーベル・スーパーヒーローズ:シークレット・ウォーズPart12025年7月9日既刊だが絶版
92号フィア・イットセルフPart12025年7月23日既刊だが絶版
93号ニック・フューリー:エージェンツ・オブ・シールド Part22025年8月6日既刊だが絶版
94号ザ・サノス・インペラティブ2025年8月20日
95号ハルク:スコーチド・アース2025年9月3日
96号ファンタスティック・フォー:ドゥームズ・デイ2025年9月17日
97号フィア・イットセルフPart22025年10月1日既刊だが絶版
98号アベンジャーズ:ザ・コルヴァック・サーガ2025年10月15日
99号スパイダーマン:ステイシーの悲劇2025年10月29日既刊
100号マーベル・スーパーヒーローズ:シークレット・ウォーズPart22025年11月12日既刊だが絶版

ヴィレッジブックスや小プロから既刊の作品

本シリーズでは、実は既に他社から邦訳されている作品もいくつかあります。
同じタイトル、同じ内容の作品が2種類ある感じですね。

他社から既に出ている作品は既刊と表記しています。

先ほどもお話ししましたが本シリーズには解説書がないので、既刊の作品であれば解説書の付いている方をオススメします。

初めの方で触れましたが、本シリーズは2,199円とアメコミにしては安いのが特徴です。

お値段を取るかストーリーのわかりやすさを取るかは皆さんにお任せしますが、個人的にはやはり解説書付きを選んでいただきたいです。

解説書の情報量はかなりのものですし、どうせ安いとは言えないアメコミを買うのであれば、ストーリーを存分に堪能していただきたいので!

全号集めるのであれば、背表紙の繋がるイラストを揃えたいかもしれませんが、おそらく100号全て買うことはないでしょう笑。

ただし、既刊の作品であっても絶版になっている可能性もあります。
これについては入手が難しいと思うので、本シリーズで買うのが妥当かと思います。
アシェットさん、絶版していたものを復活させてくれてありがとうございます!

また、当ブログには僕が読んだアメコミをまとめている、アメコミカタログなるページもあります。

TPBに収録されているリーフや、出版背景、感想などを記載しております。
今後続々更新予定ですので、参考にしてください。

バックナンバーについて

書店には最新号と、直近発売された号しか置いていない場合があります。
過去のバックナンバーが欲しい場合は、取り寄せできるか書店へ聞いてみましょう。

アシェット側に在庫があれば、取り寄せてもらえます。
増版はしないと思いますが。

店頭にない=絶版とは限らないので、聞くだけ聞いてみましょう!

買ってみた感想

現在40号ほど発売されていますが、僕は新規タイトルの8冊ほどを買っています(2023年7月時点)。

形状や巻頭・巻末の内容

このシリーズはハードカバーなので、表紙が分厚くて固いです。
マットな質感で思わず触りたくなります笑。

表紙裏にもプリントが施されていて、なんか高級感を感じますね。
これは集めたくなりますわ。

中身の紙質は、普段の邦訳アメコミよりも柔らかくて薄いです。
原初のTPBの質感に近い気がします。

翻訳も特に違和感はなく、問題なく物語を読み進めていけました。
ただ、キャラによっては「そんな口調だったか?」と違和感を感じるところも。

先ほども書きましたが、本編に入る前にこれまでのあらすじを紹介するページが巻頭にあります。

解説書のない本シリーズでこれはかなり重要ですし、ありがたいですね。
イラストもついているので、理解もしやすいかと。

巻末には、キャラクターの誕生秘話や作家紹介、ラフスケッチなどの特典が掲載されています。

ライターやアーティストの紹介では、デビューの経緯やこれまでのマーベルでの活躍、本人の声が掲載されていることもあり、納得の充実度です。

不良品について

巻末のページ同士が、のりでくっついている箇所がたまにあります。
無理に剝がそうとすると、ページに跡が残ってしまいます。

大量生産をしているため、このような個体が出てくるのは仕方がないそうです。

ただ、このような場合は、コールセンターに問い合わせれば、良品に交換してもらえます。
僕も2冊ほど交換対応してもらいました。

商品に記載がありますが、カバーの擦り傷や凹みなどでは対応してもらえないと思います。
あくまで中身に不良があった場合ですね。

初心者の方にもオススメの作品

100号も出るので、何を買えばいいかわからない方もいらっしゃると思います。

以前の記事でも説明しましたが、基本的には自分の好きなキャラクターやチームの作品から読んで問題ないです。
詳しい理由はこちらで解説しております。

ここからはあくまでも個人的に、初心者の方でも楽しめる作品をご紹介していきます。
参考程度に見てください。

まず、創刊号の『アメイジング・スパイダーマン:カミング・ホーム』は買いです!
TPBを500円で買えるとか、ぶっ壊れの値段です。
基本的に邦訳アメコミは2,000円~3,000円はするものです。

「アメコミは高いから手が出しづらい…」
と思っていた方も、そんなことを言っている場合ではなくなってきました。
もはや買わない理由が見つかりません笑。

ストーリーがシンプルで、前後の知識や解説書がなくても全く問題なく楽しめる作品です。
映画を観ておけば十分でしょう。
ライターは質の高い脚本で定評のあるJ・マイケル・ストランジスキーが務めているので、作品そのものの面白さは申し分ないです!

また、こちらの記事でアメコミ入門に最適な3冊として紹介した、『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』ももちろんオススメ。
小プロから出ているので、そちらを読んでください。

また、『アイアンマン:エクストリミス』も読み初めに最適です。
詳しい感想などはこちらに書いてあるので、ご覧ください。

まとめ:アシェットの『マーベル グラフィックノベル・コレクション』は買いか

今回はアシェットから出る邦訳アメコミシリーズを解説しました。

創刊号はぜひとも買っていただきたい。
他に気になる作品があれば、既刊かどうかを確認してから買ってもらいたいです。

それでは今回はこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

公式サイトはこちらから。


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