最終章への期待を高める1作
多様なアートを楽しめる
『X-MEN Vol.3:弔愛』 ©MARVEL ©Shogakukan-Shueisha Productions
こんちは!
サンドです。
今回は、『X-MEN Vol.3:弔愛』のレビュー記事です。
「ここから読んでいいの?」
「オススメのポイントは?」
などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!
僕のプロフィールはこちらの記事で
皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を。
なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。
収録タイトルやクリエイター
出版社 | 小学館集英社プロダクション |
ライター | ジョナサン・ヒックマン |
アーティスト |
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収録タイトル |
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あらすじ
内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。
どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式からの引用なので、結末に関するネタバレはありません。
『X・オブ・ソーズ』後の世界。
クラコアとアラッコの闘いにより世界は激変し、新たな時代へ突入する。
その矢先、銀河三大帝国のひとつであるシーア帝国が危機に瀕し、彼らに助けを求めてきた。
サイクロップスはこれに応じ、ストームやマーベルガールとともに救援に駆けつける。
一方、ウルヴァリンたちは新たなる勢力チルドレン・オブ・ヴォールトの脅威を判断するため、ヴォールトへの潜入捜査を開始していた。
しかし、ミュータントを滅ぼすとされていた人型兵器ニムロッドが覚醒。
ミュータントたちに襲いかかる……。さらに待ち構える大型イベント『インフェルノ』に向け、盛り上がりを見せる『X-MEN』シリーズ、第三巻!
引用元:小プロ作品ページ
どんな作品なのか
本作『X-MEN Vol.3:弔愛』は、オンゴーイングシリーズ『X-Men』Vol.5の16~20話をまとめたものです。
Vol.3と言いつつも、本作のライターであるジョナサン・ヒックマンの手掛けるX-MENとしては4冊目になります。
詳しくは後述しますが、もちろん本作から読み始めないように!
アザーワールドでの剣闘大会直後、サイクロップスとその子供たちのケーブル、レイチェルとの会話からストーリーは始まります。
『X-Men』Vol.5 #16 ©MARVEL
※画像は原書で、本作は日本語です
相変わらず連続したストーリーというよりは、小さい物語の塊で構成されるオムニバスのような1冊になっています。
ただ、『X-MEN Vol.1:黎明』からお預けを食らっていたヴォールト潜入班、グレゴール博士の持つ水晶に関するストーリーが進展します。
いやホント気になってたよここ笑。
前作『X・オブ・ソーズ』のように、1話ごとにアーティストが代わるような形です。
フィル・ノトとムハマド・アスラールは『X・オブ・ソーズ』からの続投。
かつて小プロが出版していた90年代の『ヒーローズ・リボーン』に参加していたブレット・ブースのアートも楽しめます。
各話のカバーアートはレイニル・ユーが手掛けています。
本作前に読むべき邦訳アメコミ
本作直前のストーリーは、『X-Men』Vol.5の12話~15話が収録されている『X・オブ・ソーズ』で展開されました。
タイトルの通り、10本の剣が物語のカギとなります。
X-MENシリーズの大型イベントとなっているので、チェックをお忘れなく!
ジョナサン・ヒックマンを始め、各話ごとに様々なライターが参加しています。
アーティストも同様にレイニル・ユーやペペ・ララスなどが参加し、各話で違うアートを楽しめます。
こちらの記事で詳しい解説や感想を書いています。
『X-MEN Vol.2:戦雲』は7~11話の収録と『X・オブ・ソーズ』の前になっているので、読む順番には注意してください。
本作に登場するスマッシャーのオリジンは、『アベンジャーズ:アベンジャーズ・ワールド』にて描かれています。
こちらもジョナサン・ヒックマンの作品ですが、必読ではないです。
作品の評価・感想
面白かった!
未解決要素や伏線を残しながらも、しっかりとストーリーが進んでいます。
17話は寄り道のようにも感じましたが、今後の展開で活かされるのでしょう。
そう信じています笑。
18、19話のヴォールト潜入編は壮大でしたね。
この手のストーリー作りでは、本当にジョナサン・ヒックマンは凄いなと思います。
全体的にドラマとアクションのバランスがとれています。
シリーズ最終章に向けて、期待を高めるという役割は十分に果たした1冊です。
マジでバシッと締めてくれることを祈っています。
様々なアートも見どころの一つです。
話が連続している5話の作品で、4人もアーティストが参加しているのも珍しいですね。
特に気になったのは、ブレット・ブース。
線の描き始めの跡がはっきり出ている特徴的な絵柄です。
『X-Men』Vol.5 #17 ©MARVEL
※画像は原書で、本作は日本語です
画力が高く、アクションシーンは迫力は迫力満載です!
絵の密度が高く、好みは別れそうですが笑。
本作後に読むべき邦訳アメコミ
物語は『X-MEN:ヘルファイア・ガラ』へと続きます。
『X-Men』Vol.5の最終話である21話を含め、合計4話から構成されます。
本作の16話で触れていた、ある催しの結果も明らかになります。
記事のアップまでもう少々お待ちください。
まとめ:『X-MEN Vol.3:弔愛』の総評
GOOD
・前進するストーリー
・多種多様なアート
BAD
・現時点で寄り道に見える話
RECOMMEND
・前作を読んだ人
他にも邦訳アメコミの感想を書いているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。
邦訳アメコミの全体感を知りたい方にはこちらの記事もオススメです。
それでは、今回はこのあたりで。
ありがとうございました!
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