『X-MEN Vol.2:戦雲』の感想・あらすじ・解説

まとめ
他作品をうまく取り入れている
風呂敷はまだ広がる

x-men戦雲の表紙

『X-MEN Vol.2:戦雲』 ©MARVEL ©Shogakukan-Shueisha Productions

こんちは!
サンドです。

今回は、シリーズ2巻目となる『X-MEN Vol.2:戦雲』のレビュー記事です。

「ここから読んでいいの?」
「オススメのポイントは?」

などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!

サンド
サンド

僕のプロフィールはこちらの記事

皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を。

なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

収録タイトルやクリエイター

出版社小学館集英社プロダクション
ライタージョナサン・ヒックマン
アーティスト
  • レイニル・ユー
  • ムハマド・アスラール
収録タイトル
  • 『X-Men』Vol.5 #7(2020年4月)
  • 『X-Men』Vol.5 #8(2020年5月)
  • 『X-Men』Vol.5 #9(2020年5月)
  • 『X-Men』Vol.5 #10(2020年9月)
  • 『X-Men』Vol.5 #11(2020年10月)

あらすじ

内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。

どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式からの引用なので、結末に関するネタバレはありません。

独立国家クラコアを認めさせたミュータントたち。
人類の憎悪と恐怖は、もはやミュータントの命を奪うことはできない。
だが、それ以外にも現れる新たな試練が彼らの生活を一変させる。
ミュータントの魂にとって、試練の儀は何を意味するのか?
一方、宇宙規模のトラブルを引き連れて、ニューミュータンツが地球に戻ってくる……。
さらに加速する『X-MEN』の物語、激動の第二巻。

引用元:小プロ作品ページ

どんな作品なのか

本作『X-MEN Vol.2:戦雲』は、オンゴーイングシリーズ『X-Men』Vol.5の7~11話をまとめたものです。

ジョナサン・ヒックマンの手掛けるX-MENの第二巻となっています。
前作の詳細はこちらの記事で。

ある朝、クラコアでの平和な1日が始まりますが、その日はクルーシブル/試練の儀という儀式が開かれるようで…。

x-menの7話
※画像は原書で、本作は日本語です

『X-Men』Vol.5 #7 ©MARVEL

サイクロップスの弟バルカンや、キャノンボールの妹エアロにスポットを当てる話もあります。

また、本作は宇宙も舞台になり、『X-MEN:ダークフェニックス・サーガ』にて登場したグラディエーター率いるインペリアル・ガードも活躍します。

詳細は後述しますが、本作の後半は『アベンジャーズ/ファンタスティック・フォー:エンパイヤ』のタイインとなっています。

アーティストは前作から引き続き、レイニル・ユー。
8話のみ、ムハマド・アスラールが担当します。

本作前に読むべき邦訳アメコミ

タイトルにVol.2と書いてあるので、本作から読む人はいないと思いますが、前作は『X-MEN Vol.1:黎明』です。

こちらの記事で詳しい解説や感想を書いています。

その前に『ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X』も読む必要があります。
X-MENシリーズの転換点となる重要な作品なので、ぜひチェックしてみてください!

ライターはどちらも、本作のジョナサン・ヒックマン。

また、7話では『X-MEN/アベンジャーズ:ハウス・オブ・M』の余波が語られますが、必読ではないです。

作品の評価・感想

面白かった!

冒頭から倫理観の問われるシリアスな内容でしたね。
Mデイの影響をこう描くとは脱帽です。

前作では戦闘の規模はそこまで大きくなかったですが、本作は大勢を相手にする派手な戦闘を楽しめます。
よりアメコミ感のある1冊になってますね。

個人的には『アベンジャーズ:タイム・ランズ・アウトⅠ』にて登場した、キャノンボールとスマッシャーの息子の成長を見れたのが嬉しかったです笑。

エンパイヤとの繋げ方もよかったです。

ただ、前作で広げた内容が進展することはなく、また新たな伏線を張っている状態です。
ホントにこれらが漏れなく回収されるのか、少々不安ではありますね…笑。

レイニル・ユーの画力は、もはや言わずもがな。

ムハマド・アスラールのアートは線が太目で、輪郭線とエフェクトを繋げて描いているのが特徴的です。

x-menの8話
※画像は原書で、本作は日本語です

『X-Men』Vol.5 #8 ©MARVEL

本作後に読むべき邦訳アメコミ

『X・オブ・ソーズ』

物語は『X・オブ・ソーズ』へと続きます。
前作と『ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X』で伏線が張られていた、クラコアとアポカリプスの歴史が語られます。

かなりの大作になっているので、ぜひチェックを!
『X-MEN Vol.3:弔愛』は『X・オブ・ソーズ』の後なので注意してください。

こちらの記事で詳しい解説や感想を書いています。

『アベンジャーズ/ファンタスティック・フォー:エンパイヤ』

本作の10、11話は、クロスオーバー作品『Empyre』のタイインとなっています。
こちらは『アベンジャーズ/ファンタスティック・フォー:エンパイヤ』として邦訳済です。

この作品も読む予定であれば、両方買ってから同時並行で読むことをおすすめします。
発売時期は下のようになっています。

『X-Men』Vol.5『Empyre』
2020年9月101、2、3
2020年10月114、5
2020年11月6

『Empyre』を2話まで読んでから本作の10話を読むと、いい感じの時系列で楽しめます!

解説書で補足はされているので必読ではないですが、後半の面白さと理解度は増しますよ。
この作品も詳細を書いた記事があります。

まとめ:『X-MEN Vol.2:戦雲』の総評

GOOD
・過去、現在の作品の取り入れ方
・質の高いアート

BAD
・今後へのわずかな不安

RECOMMEND
・前作を読んだ人

まだ2巻目なので、今後どうなるか目が離せません!

他にも邦訳アメコミの感想を書いているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。
邦訳アメコミの全体感を知りたい方にはこちらの記事もオススメです。

それでは、今回はこのあたりで。
ありがとうございました!

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