『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』の感想・あらすじ・解説

スパイダーマン ワンモアデイの表紙

『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』 ©MARVEL ©Shogakukan-Shueisha Productions

こんちは!
サンドです。

今年(2022年)で生誕60周年を迎えるスパイダーマン。
その長い歴史の中でも、問題作となっているのが本作『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』。

「どの時期の作品なの?」
「オススメのポイントは?」

などの、今作に関する悩みを解決できる記事となっております。
皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。

ネタバレは一切ないので、ご安心を!

なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

収録タイトルやライター・アーティスト情報

出版社:小学館集英社プロダクション
ライター:J・マイケル・ストランジスキー、ジョー・カサーダ
アーティスト:ジョー・カサーダ
収録タイトル

  • 『The Amazing Spider-Man』#544(2007年11月)
  • 『Friendly Neighborhood Spider-Man』#24(2007年11月)
  • 『Sensational Spider-Man』Vol.2 #41(2007年12月)
  • 『The Amazing Spider-Man』#545(2008年1月)

あらすじ

内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。

どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式サイトからの引用なので、結末に関するネタバレはありません。

究極の選択を迫られるも、残された時間はあと一日しかない……。
あなたならどうする?

人生において最も大切な人、あなたをずっと支え続けてくれた人が、病院のベッドで生死の境をさまよっている。
あなたを狙った銃弾が、その女性の体を貫いたのだ。
しかも、人生における悲劇はこれが最初ではない。
あなたの周囲にいる人たちは、災難、狂気、他殺といった飛行な出来事に次々と見舞われてきた。
これらの不幸の原因は、あなた自身にある。

あなたという存在、あなた自身の人生がすべての元凶なのだ。
愛する人を救える力があるのだが、その為には大きな犠牲を払わなければならないとしたら、あなたはどうするだろう?
スパイダーマンの選択はここにある……。

全米のコミックファンを驚愕の渦に巻き込んだ事件「ワン・モア・デイ」。
何が衝撃で、何が問題作なのか……
あなたの目でぜひ確かめてほしい。すべてが消されていく……
これは一つの”スパイダーマン:エピソード0”である。

引用元:小プロ作品ページ

作品概要や出版背景の解説

本作は、スパイダーマンのオンゴーイングシリーズ4話をまとめたものです。
『The Amazing Spider-Man』、『Friendly Neighborhood Spider-Man』、『Sensational Spider-Man』と異なるタイトルが収録されていますが、ストーリーは直結しています。
アメコミでは、このようにタイトルをまたいでストーリーが展開されることもあります。

理由は後述しますが、本作はアメコミ初心者の方にはあまりお勧めできません。

本作の前のストーリーで起きてしまった悲劇を受けて、ピーターがどう解決策を見つけるのかが描かれます。
スパイダーマンの歴史において、大きな転換点とも言える作品です。

ピーターをはじめ、MJやメイおばさんといったお馴染みのキャラが登場。
これ以上はネタバレになりそうなので控えます笑。

ライターは、当時マーベル・コミックスの編集長だったジョー・カサーダとJ・マイケル・ストランジスキーの共同執筆。

ストランジスキーは『The Amazing Spider-Man』を、Vol.2の30話(『アメイジング・スパイダーマン:カミングホーム』収録)から6年以上も担当していました。
低迷していたスパイダーマン誌を、人気作品に返り咲かせた立役者です!

アーティストは、ライターと兼任のジョー・カサーダ。
アメコミでは珍しく、絵も脚本も描けてしまう人物です。

ワンモアデイ2話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Friendly Neighborhood Spider-Man』#24 ©MARVEL

作品の評価・感想

かなり面白かった…!

これまでのスパイダーマンの歴史を一部否定してしまうストーリーでもあるので、本国では否定的な意見も多かったようですが。

たしかに、ファンとしては容認できないのもわかります。
ただ、1つの物語としての完成度はなかなかのものだと思います。

本作におけるピーターの目的は最初から明確で、一切話がブレることなく目的に向かって行動をとっていきます。

大切な人を守るためなら、ピーターはなんでもするというのも納得できます。

個人的には、主人公が心から望んで行動する際の脚本に与えるエネルギーは凄まじく、読み手にも深い感情移入を与えてくれると思っています。
こういうの凄い好きです。

物語もご都合主義ではなく、ピーターの目的を達するためには代償が伴ってきます。

また、カサーダの画力も素晴らしく、絵の描き込みが見事です!
線が細かく、一切の妥協なしといった感じです。
ぜひ、背景の隅々まで舐めるように堪能していただきたい笑。

ワンモアデイ3話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Sensational Spider-Man』Vol.2 #41

前後で読みたい関連する邦訳アメコミ

スパイダーマン シビルウォー スパイダーマン ブランニューデイの表紙

©MARVEL ©FURYU Corporation ©Shogakukan-Shueisha Productions

本作を楽しむためには、ストーリーの前提を知っておく必要があります。
『シビル・ウォー』と『アメイジング・スパイダーマン:シビル・ウォー』は読んでおいたほうがいいです。

これらを読まないと本作の始まりで、なぜこのような状況になっているのかが理解できません。
解説書にもあらすじの記載はありますが、文字を追いかけるよりも実際に作品を読む方がずっといいです。

『シビル・ウォー』の感想はこちらの記事で。

超人登録法をめぐりヒーローが対立する中で、ピーターはどう対応するのか。
ピーターとトニー・スタークの関係性も描かれます。

『アメイジング・スパイダーマン:シビル・ウォー』には『The Amazing Spider-Man』の532~538話が収録されています。
この巻のラストに起きる出来事が、本作へとつながってくるのです。

また、『スパイダーマン:ブランニュー・デイ』には『The Amazing Spider-Man』の546話以降が収録されています。
話数は本作と直結していますが、完全なる新章なので、こちらは初心者の方にもお勧めできます。

まとめ:『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』の感想・あらすじ・解説

GOOD
・目的が明確で、感情移入できる脚本
・高い画力で書き込まれたアート

BAD
・賛否の分かれる展開
・物語の背景を把握する必要あり

いきなり本作からマーベルの原作に入るのはお勧めできません。
ただ、いつかは読んでほしい作品です!

賛否分かれる作品ですが、皆さんはどんな感想を持たれるでしょうか?

他にも邦訳アメコミを紹介しているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。

それでは、今回はこのあたりで。
ありがとうございました!

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