『ライフ&デス・オブ・キャプテン・マーベル Part1』の感想・あらすじ・解説

まとめ
盛り上がりに欠ける
プロローグの立ち位置か

ライフ&デス・オブ・キャプテン・マーベルの表紙

『ライフ&デス・オブ・キャプテン・マーベル Part1』 ©MARVEL ©Hachette Collections Japan

こんちは!
サンドです。

今回は、『ライフ&デス・オブ・キャプテン・マーベル Part1』のレビュー記事です。

「ここから読んでいいの?」
「オススメのポイントは?」

などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!

サンド
サンド

僕のプロフィールはこちらの記事

皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を。

なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

収録タイトルやクリエイター

出版社アシェット
ライター
  • ジム・スターリン
  • マイク・フリードリッヒ
アーティストジム・スターリン
収録タイトル
  • 『Iron Man』#55(1973年2月)
  • 『Captain Marvel』#25(1973年3月)
  • 『Captain Marvel』#26(1973年5月)
  • 『Captain Marvel』#27(1973年7月)
  • 『Captain Marvel』#28(1973年9月)
  • 『Captain Marvel』#29(1973年11月)
  • 『Captain Marvel』#30(1974年1月)
  • 『Marvel Feature』#12(1973年11月)

あらすじ

内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。

どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式からの引用なので、結末に関するネタバレはありません。

地球にスパイとして送り込まれたクリーの兵士、キャプテン・マーベルは、その命令に反抗し、地球の守護者となった。
死に魅了された狂えるタイタン星人、サノスの出現により、彼は今、人生最大の試練に直面している。
キャプテン・マーベルは敵を倒すために、常識を覆すような宇宙規模の試練に耐えなければならないのだった。

引用元:本作裏表紙より

どんな作品なのか

本作『ライフ&デス・オブ・キャプテン・マーベル Part1』は、オンゴーイングシリーズ『Captain Marvel』の25~30話とその関連作品をまとめたものです。

主人公はキャロル・ダンヴァースではなく、マー=ベルのキャプテン・マーベルと、リック・ジョーンズです。

日本では知名度の低いキャラですし、ストーリーも初めからではないので、初心者向けの作品ではありません。

「誰やねんリック・ジョーンズて」
と思った人もいるでしょう笑。

リック・ジョーンズはアベンジャーズのお助けキャラ的な一般人で、60年代から登場している古参キャラでもあります。

本作は、サノスとドラックスの初登場回も収録されています。
サノスに囚われたドラックスが、アイアンマンに警告を送るところから物語は始まります。

アイアンマンの55話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Iron Man』#55 ©MARVEL

後の超大作『インフィニティ・ガントレット』を手掛けたジム・スターリンと、マイク・フリードリッヒの共作となっています。

なんと本作では、ペンシラーもジム・スターリンが担当しています。

また、本作はアシェットの『マーベル グラフィックノベル・コレクション』52号に当たります。
シリーズの詳細はこちらの記事で。

本作前に読むべき邦訳アメコミ

本作の1年半ほど前に展開していた、『アベンジャーズ:クリー・スクラル・ウォー』でも、キャプテン・マーベルとリック・ジョーンズの活躍を楽しむことができます。

この作品の終盤での出来事が、本作のストーリーが進む上での1つの要素として関わってきます。

ライターはロイ・トーマスで、アーティストはサル・ビュッセマやニール・アダムス。

ただ、この作品はかつてのオンライン限定商品で、絶版しているので手に入れるのは難しいです。
ストーリーも直結しているわけではないので、必読ではないです。

作品の評価・感想

普通。

特に盛り上がりを見せないまま終わってしまいました。

サノスが用済みと判断した人間を取り戻そうとするサノスの手下という、目的の矛盾が生じているのも気になります。

まだキャプテン・マーベルとサノスの直接対決とはならず、その手下との対決がメインで、イマイチ乗り切れずでした。

ラストは、今後のストーリーが動き出しそうな終わり方だったので、下巻に期待ですね。

作品をまたいだクロスオーバーは楽しめましたし、いい感じにストーリーにからんでいました。

ジム・スターリンのアートはちょっと惜しい感じでした。
動きはあるし、描き込みも丁寧ですが、表情が死んでいる箇所が目立ちますね。

キャプテン・マーベルの25話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Captain Marvel』#25 ©MARVEL

本作後に読むべき邦訳アメコミ

お察しの通り、本作のタイトルがPart1ということは、Part2もあるということ。
『ライフ&デス・オブ・キャプテン・マーベル Part2』は、2024年5月15日に発売予定です。

いよいよ、サノスとの対決が描かれるのでしょうか!?

まとめ:『ライフ&デス・オブ・キャプテン・マーベル Part1』の総評

GOOD
・作品をまたいだクロスオーバー
・続編への期待感

BAD
・乗り切れないシナリオ
・表情に乏しいアート

RECOMMEND
・クリー・スクラル戦争後のキャプテン・マーベルの活躍を見たい人

他にも邦訳アメコミの感想を書いているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。
邦訳アメコミの全体感を知りたい方にはこちらの記事もオススメです。

それでは、今回はこのあたりで。
ありがとうございました!

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