『ソー:ゴッデス・オブ・サンダー』の感想・あらすじ・解説

ソー:ゴッデスオブサンダーの表紙

『ソー:ゴッデス・オブ・サンダー』 ©MARVEL ©FURYU Corporation

2022年の7月に公開予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)新作映画『ソー:ラブ&サンダー』。
クリス・ヘムズワースはもちろん、ナタリー・ポートマン演じるジェーン・フォスターまでもがソーになることが判明しています。

今回は、映画の原案とも言える『ソー:ゴッデス・オブ・サンダー』をレビューしていきます。

「どの時期の作品なの?」
「オススメのポイントは?」

などの、今作に関する悩みを解決できる記事となっております。
皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。

ネタバレは一切ないので、ご安心を!

なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

収録タイトルやライター・アーティスト情報

出版社:ヴィレッジブックス
ライター:ジェイソン・アーロン
アーティスト:ラッセル・ドーターマン(メイン)、ホルヘ・モリーナ、ティモシー・トルーマン
収録タイトル

  • 『Thor』Vol.4 #1(2014年12月)
  • 『Thor』Vol.4 #2(2015年1月)
  • 『Thor』Vol.4 #3(2015年2月)
  • 『Thor』Vol.4 #4(2015年3月)
  • 『Thor』Vol.4 #5(2015年4月)
  • 『Thor』Vol.4 #6(2015年5月)
  • 『Thor』Vol.4 #7(2015年6月)
  • 『Thor』Vol.4 #8(2015年7月)
  • 『Thor Annual』Vol.4 #1(2015年4月)

あらすじ

内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。

どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式サイトからの引用なので、結末に関するネタバレはありません。

<雷の女神>とは何者なのか?

ある事件をきっかけに、無敵のハンマーを持つ資格を失ったソー。

しかし月面に置かれたハンマーを、謎の女性が持ち上げ、新たなソーが生まれた時、世界に劇的な変化が訪れる…

霜の巨人の王の骸骨を持つ、ロクソン社のダリオ・アガー。
その奪還のためにロクソンを強襲する霜の巨人の一団。
そして巨人達を背後で操るのは、ハンマーを失ったソーを倒すほどの力を持つダークエルフのマレキス。

新たなソーは恐るべき陰謀からミッドガルドを救えるのか?

本年公開予定「マイティ・ソー:ラブ&サンダー」に多大なるインスピレーションを与えているとされる注目の1冊がついに登場!

引用元:ヴィレッジブックス作品ページ

作品概要や出版背景の解説

本作は『Original Sin』完結の翌月に発売された『Thor』Vol.4の1話から収録してあります。
『オリジナル・シン』のある出来事でムジョルニアを持てなくなったソーのその後と、レディ・ソーの活躍と正体に迫る内容です。

2007年に始まった『Thor』Vol.3は、1~17話を3冊の邦訳本で読めますが、それ以降から本作に至るまでは間が空いています。

そこをフォローしてくれるのがさすがのヴィレッジブックス。
解説書1ページ半にわたってあらすじをまとめてくれています。
ホント助かります!!

レディ・ソーは本作が初登場です。
『マイティ・ソー ダーク・ワールド』(2013年)でメインを務めたヴィランのマレキスも登場します。

ライターは『X-MEN:スキズム』、『オリジナル・シン』のジェイソン・アーロン。

作品の評価・感想

面白かった!!

MCUで実写化されることもあって、ほとんどの人はレディ・ソーの正体を知っているとは思います笑。
それでもミスリードの仕方がうまく、唸らされますね。

なにも知らない状態で読んだら、なかなか衝撃を受けたと思います。

レディ・ソーがなぜ正体を隠しているのか、なぜ力を必要とするのかもしっかり説明されているのもいいですね。

ストーリーの方向性もしっかりしていて、ダレることなく読み進めていけます。

『オリジナル・シン』もそうでしたが、ジェイソン・アーロンはミステリー要素のある作品を得意としているのかもしれないです。

『Thor』Vol.4は本作に収録されている8話で完結するので、区切りが良く読みやすいです。
他の作品とのつながりもそこまでないので、初心者の方でも読みやすいと思います。

強いて不満点を挙げるとすると、マレキスや他の勢力との戦いに決着がつかず、やや消化不良感があるところですかね。
これは後のストーリー展開で拾われるのかもしれません。

ラッセル・ドーターマンの絵はうまくて、見やすかったです。
キャラの動きに躍動感があります。

個人的にはオリビア・コワペイルと絵が似ているなと思いました。

カラリストのマシュー・ウィルソンによる着色も、細かく色を使い分けていて美麗です。

前後で読みたい関連する邦訳アメコミ

オリジナルシンの表紙

『オリジナル・シン』 ©MARVEL ©FURYU Corporation

前述した通り、本作は直前の『オリジナル・シン』との繋がりが一部あります。

何をきっかけでソーがムジョルニアを持てなくなったのかが描かれています。
といっても、ちゃんとした理由はその数年後にようやくわかるのですが…

関連があるのは『オリジナル・シン』のストーリーそのものというより、ごく一部なので必読かと言われたらそうでもないです笑。
解説書にも記載はありますし、絶版しているので入手が難しいです。

ただ、本作と同じライターのジェイソン・アーロンが書いているので、ストーリーはなかなかおもしろいですよ!

もし本作のストーリーが面白いと感じたら、その後でも読んでみる価値はあると思います。

詳しい感想や解説はこちらの記事にまとめてあります。

まとめ:『ソー:ゴッデス・オブ・サンダー』の感想・あらすじ・解説

GOOD
まとまった物語で質の高い脚本
見やすく美麗で躍動感のあるイラスト

BAD
敵との戦闘がやや消化不良

初心者の方でも十分楽しめる1冊なので、『ソー:ラブ&サンダー』の予習にいかがでしょうか?
原作を知っていると、映画との違いを見つけるという楽しみ方もできます!

それでは今回はこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

その他のコミック情報は邦訳アメコミカタログへ。

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