1巻目にふさわしいスタート
HoX/PoXは必読
『X-MEN Vol.1:黎明』 ©MARVEL ©Shogakukan-Shueisha Productions
こんちは!
サンドです。
今回は、シリーズ1巻目となる『X-MEN Vol.1:黎明』のレビュー記事です。
「ここから読んでいいの?」
「オススメのポイントは?」
などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!
僕のプロフィールはこちらの記事で
皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を。
なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。
収録タイトルやクリエイター
出版社 | 小学館集英社プロダクション |
ライター | ジョナサン・ヒックマン |
アーティスト |
|
収録タイトル |
|
あらすじ
内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。
どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式からの引用なので、結末に関するネタバレはありません。
ミュータントの国クラコアを人類に認めさせ、ついに世界に居場所を創り出したX-MEN。
引用元:小プロ作品ページ
しかし、彼らの闘いはまだ終わっていなかった。
未来において、ミュータントを滅ぼすことになる機械種族の誕生を阻止するべく、X-MENは人類の秘密組織と抗戦を続けていた。
その一方で、ミュータントでありながら別の目的のために陰で暗躍する者もいて……?
X-MENは理想の世界を手にすることができるのか?
どんな作品なのか
本作『X-MEN Vol.1:黎明』は、オンゴーイングシリーズ『X-Men』Vol.5の1~5話をまとめたものです。
1話からとなっていますが、『ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X』を受けてのスタートなので、本作から読み始めないようにご注意を!
X-MENの奮闘により、ミュータントはクラコアでの生活を享受していますが…。
『X-Men』Vol.5 #1 ©MARVEL
※画像は原書で、本作は日本語です
サイクロップス、ジーン、ウルヴァリンといったお馴染みのキャラが前作から引き続き登場します。
あまり内容に触れると本作の面白味がなくなるので、ここらで止めます笑。
ライターは、引き続きジョナサン・ヒックマン。
彼の手掛ける『X-Men』Vol.5は全21話で、クロスオーバーイベントも絡めながら5冊のTPB全てが邦訳されます。
ニューアベンジャーズ期のX-MENは間を空けての邦訳だったので、連続したストーリーを楽しめるのはありがたい!
アーティストは、1~4話が『ニューアベンジャーズ:レボリューション』、『シークレット・インベージョン』のレイニル・ユー。
5話を『ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X』のR.B.シルバが続投します。
本作前に読むべき邦訳アメコミ
先ほども触れましたが、『ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X』は必読です。
本作のライターであるジョナサン・ヒックマンが書いた、これまでのX-MENの歴史においても超重要な作品です!
この作品でX-MENの世界を再構築し、本作から新たな物語を展開していくといった流れになっています。
X-MENの読み初めにもピッタリな作品なので、初心者の方でも楽しめます!
アーティストは、ペペ・ララスとR.B.シルバ。
こちらの記事で詳細をチェックしてみてください。
作品の評価・感想
かなり面白かった!!
さすがはジョナサン・ヒックマン。
やはり普通のヒーローものを書かない男です笑。
ヒーローとヴィランが対決する構図とは、一味違った角度で物語を展開しています。
1巻目ということもあり、今後に向けて様々な要素を散りばめています。
連続したストーリーを一気に見せるのではなく、1話終えて気になる要素を残しつつ、また別の話に移っていきます。
これがもどかしさを生じさせていて、「焦らすのうまいな~」と感服。
ページをめくりたくなる気持ちに拍車をかけていますね。
新たな要素を散らしながらも、『ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X』の伏線も拾っていくのは見事!
1話丸々会食で終わる回がありますが、別の場面でアクションを見せながら物語に緩急をつけています。
会食自体も凄い緊張感を持って読めました。
レイニル・ユーは相変わらずの画力の高さです。
『X-Men』Vol.5 #1 ©MARVEL
※画像は原書で、本作は日本語です
本編のペン入れはインカーのジェリー・アラングリアンとの共同で、カバーアートはペン入れまでをユーが務めています。
絵のタッチを比べてみるのも楽しいですよ。
R.B.シルバはハッキリとした線でごまかしのない絵も、やはり見応えありますね。
アクションシーンの躍動感が凄いです!
マッテオ・ブッファーニは少な目の線ですが、しっかりと立体感があります。
本作後に読むべき邦訳アメコミ
本作の続編は、『X-MEN Vol.2:戦雲』で読めます。
『X-Men』Vol.5の7~11話を収録しています。
ライターはもちろんジョナサン・ヒックマン。
アーティストは、レイニル・ユーが続投です。
こちらの記事で、詳しい解説や感想を書いています。
まとめ:『X-MEN Vol.1:黎明』の総評
GOOD
・気になる点を残して進むストーリー
・3人の異なる画風を楽しめる
BAD
・1冊だけでは連続した物語を読めない
RECOMMEND
・『ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X』を読んだ人
脚本見事だし、3人ものクオリティ高いアート楽しめるし、非の打ち所がない!
BADの部分はひねり出しました笑。
他にも邦訳アメコミの感想を書いているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。
邦訳アメコミの全体感を知りたい方にはこちらの記事もオススメです。
それでは、今回はこのあたりで。
ありがとうございました!
コメント