『ベスト・オブ・ファンタスティック・フォー』の感想・あらすじ・解説

まとめ
FFの良き入門書
初心者にもおすすめ

ベストオブファンタスティックフォーの表紙

『ベスト・オブ・ファンタスティック・フォー』 ©MARVEL ©Shogakukan-Shueisha Productions

こんちは!
サンドです。

今回は、傑作選『ベスト・オブ・ファンタスティック・フォー』のレビュー記事です。

「ここから読んでいいの?」
「オススメのポイントは?」

などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!

サンド
サンド

僕のプロフィールはこちらの記事

皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を。

なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

収録タイトルやクリエイター

出版社小学館集英社プロダクション
ライター
  • スタン・リー
  • ジョン・バーン
アーティスト
  • ジャック・カービー
  • ジョン・バーン
収録タイトル
  • 『Fantastic Four』#1(1961年11月)
  • 『Fantastic Four』#51(1966年6月)
  • 『Fantastic Four』#242(1982年5月)
  • 『Fantastic Four』#243(1982年6月)
  • 『Fantastic Four』#244(1982年7月)
  • 『Fantastic Four』#262(1984年1月)

あらすじ

内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。

どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式からの引用なので、結末に関するネタバレはありません。

ミスター・ファンタスティック、インビジブル・ガール(インビジブル・ウーマン)、シング、ヒューマン・トーチ。

典型的なスーパーヒーローとはひと味もふた味も違うこの奇妙な4人組は、やがてコミック業界そのものを変えていくことになる。

マーベル・コミックスを代表するファースト・ファミリー、その真価が発揮された6編を収録

初登場エピソードに加え、ファンタスティック・フォーの歴史に残る屈指の名作、宇宙最大の脅威であるギャラクタスにまつわる4話の連続ストーリーを収録した傑作選!

引用元:小プロ作品ページ

どんな作品なのか

本作『ベスト・オブ・ファンタスティック・フォー』は、1960年代~80年代の『Fantastic Four』全6話が収録された傑作選です。

1話から始まり、単体で楽しめるエピソードが選ばれているため、初心者の方にもオススメです!
通常の解説書に加えて、各話の開始前にはあらすじや出版背景を解説したページが挟まれています。

以下より、各話の概要をなるべくストーリーに触れずに軽く紹介します。

『Fantastic Four』#1

記念すべき1話目。

リードら4人が、いかにして能力を得て、チームが結成されたのかが描かれます。
『ファンタスティック4 ファースト・ステップ』(2025年)で実写化したモールマンも登場。

ファンタスティック・フォーの1話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Fantastic Four』#1 ©MARVEL

ライターはスタン・リーで、アーティストはジャック・カービー。

『Fantastic Four』#51

恋人にフラれたと思っているザ・シングに焦点を当てた物語。
1話同様、リー&カービーのコンビによる作品で、彼らの屈指の名作とされているようです。

『Fantastic Four』#242〜244

ギャラクタスのヘラルド/下僕であるテラックスが、地球にギャラクタスを連れてきてしまい…。
3話で一連のエピソードとなっています。

『X-MEN:ダークフェニックス・サーガ』のジョン・バーンがライターとアーティスト兼任。

『Fantastic Four』#262

上記の242〜244話でリードがとった行動の是非をめぐり、裁判が行われるという物語。

こちらもジョン・バーンがライター兼アーティスト。

本作前に読むべき邦訳アメコミ

本作は1冊で楽しめるように構成されているため、基本的には予習不要です。
もし余力があれば、『ファンタスティック・フォー:カミング・オブ・ギャラクタス』を本作のお供にしていただきたい!

本作に収録されている『Fantastic Four』51話の直前、41〜50話をこの作品で読むことができます。

ブラックボルト率いるロイヤルファミリーの初登場や、リードとスーザンの結婚式、そしてシルバーサーファーとギャラクタスの初登場と、マーベルの歴史としても重要な回が詰まった作品です。

51話の時点でなぜシングがあのような心境だったのかや、ジョニーの大学入学の様子なども描かれています。

詳しい内容や感想はこちらの記事で。

本作の1話→『ファンタスティック・フォー:カミング・オブ・ギャラクタス』→本作の51話なんてムーブができれば完璧です。
本作の半分以上がギャラクタスに関するエピソードなので笑。

もちろん、解説書で補足はあるのですが、せっかく邦訳されているなら読んでおきたいところです。

ただ、これからアメコミを買い始める方にここまで求めるのは酷というもの。
そんな方には、『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』(2007年 シリーズ2作目)か『ファンタスティック4 ファースト・ステップ』の鑑賞をおすすめします。

これらの作品で、ギャラクタスがどんな存在なのか知っておくと、本作の面白さと理解度が増します。

どちらもDisney+ (ディズニープラス)で見放題で楽しめます。
ディズニープラスの詳細はこちらの記事で。

作品の評価・感想

面白かった!
ファンタスティック・フォー(以下FF)の入門書と言って差し支えないと思います。

チームのオリジンを知れる1話目が、ようやく邦訳されたのは嬉しかったですね。

51話は、名作と言われる理由がよくわかりました。
特に前後の物語を気にすることなく、単体で楽しめる良作です。
50話が邦訳されたのが2018年だったので、7年越しの伏線回収となりました笑。

242〜244話は、そもそも傑作選の6話の枠を3話も使うというのが驚きました。
ベスト・オブ~シリーズでも初の試みでは?

強敵を倒して終了という、単なる勧善懲悪ではない物語が良かったです。
アベンジャーズやドクター・ストレンジも登場し、スケールの大きさが特徴的。

多数のヒーローが登場しながらも、ちゃんとリードをメインに据えて物語を展開していたのが見事でした。
ライターによっては、主人公が他のキャラに埋もれて無個性になることもあるんですよね。

この3話分のエピソードを入れ込んだのは英断でしたね!

262話は、途中までの討論は見応えがあったものの、最後の「えいやー」感がやや残念でした…。

6話中4話を占めるジョン・バーンのアートは、クオリティが高いです。
自然な線の強弱と、豊かなキャラの表情が印書的でした。
背景やメカの描き込みも見事。

アクションシーンでは、ダイナミックな構図で迫力があります。

ファンタスティック・フォーの242話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Fantastic Four』#242 ©MARVEL

この見開きのコマ割りとか素晴らしい。

ベスト・オブ~シリーズは、様々なアーティストの絵が楽しめるのも魅力ですが、本作では2人だけです。
これは人によっては残念な点かもしれません。

本作後に読むべき邦訳アメコミ

先ほども述べましたが、本作は1冊で楽しめるので必読の続編はありません

「もっとクラシックなFFの作品が読みたい!」という方には、『ファンタスティック・フォー:ドゥームズ・デイ』をお勧めします。

本作の51話の続きである52~60話が収録されています。
ブラックパンサーの初登場や、驚異的なパワーを得たドクター・ドゥームとの対決などが描かれます。

先ほど紹介した『ファンタスティック・フォー:カミング・オブ・ギャラクタス』を含めて、41~60話が連続で読めるようになったのは凄いです。
ヴィレッジブックス、小プロ、アシェット3社のバトンパスに拍手!

クリエイター陣は、51話同様リーとカービーの黄金コンビ。

詳しい内容や感想はこちらの記事で。

まとめ:『ベスト・オブ・ファンタスティック・フォー』の総評

GOOD
・納得の厳選エピソード
・質の高いアート

BAD
・アーティストの少なさ

RECOMMEND
・アメコミ初心者
・FFの活躍を追いかけたい人

他にも邦訳アメコミの感想を書いているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。
邦訳アメコミの全体感を知りたい方にはこちらの記事もオススメです。

それでは、今回はこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました