『インフィニティ・ウォーズ』の感想・あらすじ・解説

まとめ
宇宙を舞台とする大規模な作品
幅広いキャラのクロスオーバーを楽しめる

インフィニティウォーズの表紙

『インフィニティ・ウォーズ』 ©MARVEL ©Shogakukan-Shueisha Productions

こんちは!
サンドです。

今回は、宇宙が舞台のクロスオーバー作品『インフィニティ・ウォーズ』のレビュー記事です。

「ここから読んでいいの?」
「オススメのポイントは?」

などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!
僕のプロフィールはこちらの記事で。

皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を。

なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

収録タイトルやクリエイター

出版社:小学館集英社プロダクション
ライター:ジェリー・ダガン
アーティスト:マイク・デオダート
収録タイトル

  • 『Infinity Wars Prime』#1(2018年9月)
  • 『Infinity Wars』#1(2018年10月)
  • 『Infinity Wars』#2(2018年10月)
  • 『Infinity Wars』#3(2018年11月)
  • 『Infinity Wars』#4(2018年12月)
  • 『Infinity Wars』#5(2019年1月)
  • 『Infinity Wars』#6(2019年2月)
  • 『Infinity Wars:Fallen Guardian』#1(2019年2月)
  • 『Infinity Wars:Infinity』#1(2019年3月)

あらすじ

内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。

どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式サイトからの引用なので、結末に関するネタバレはありません。

マルチバースの再生とともにインフィニティ・ストーンもまた再生を果たした。
無限の力を約束するストーンを巡り、様々な陣営が入り乱れた激戦の末、6つのインフィニティ・ストーンは新たに結成されたインフィニティ・ウォッチの手に渡った。
ストーンと因縁の深いサノスの襲来を警戒する彼らだったが、サノスを上回る脅威が既に動き始めていたのである。
その名は……レクエイム!
21世紀の『インフィニティ・ガントレット』とも言うべき注目作が登場!

引用元:小プロ作品ページ

どんな作品なのか

本作『インフィニティ・ウォーズ』は、リミテッドシリーズ『Infinity Wars』の1~6話と、その関連作品をまとめたものです。
本作の前日譚として『インフィニティ・カウントダウン』があるので、そちらを先に読むことを強くお勧めします(詳しくは後述)。

1990年代に、全てのインフィニティ・ジェム(=ストーン)を集めたサノスとヒーローが対決する『Infinity Gauntlet』が展開されました(『インフィニティ・ガントレット』として邦訳済)。
本作は、その現代版ともいえます。

マーベルは2018年にFresh Start/フレッシュ・スタートという新たなキャンペーンを展開し、多くの作品が過去のストーリーを引き継ぎつつ1話からの開始となりました。
本作はそんなキャンペーン開始後の初クロスオーバー作品でもあります。

『シークレット・ウォーズ』以降、『シビル・ウォーⅡ』や『シークレット・エンパイア』といったクロスオーバー作品では地球が舞台でしたが、本作では宇宙が舞台なので、より大規模なストーリーを期待できます!

インフィニティ・ストーンを持つ者が集い、サノスの脅威に備えようとするところからストーリーが発展していきます。
アダム・ウォーロックやドクター・ストレンジは『インフィニティ・ガントレット』同様に重要な立ち位置です。

スター・ロードを始めとするガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々や、ロキも登場します。
ターク・バレットやタイフォイド・メアリー、ブルズアイといったネトフリドラマのヴィラン勢も登場しますよ!

ライターは『インフィニティ・カウントダウン』から継続してジェリー・ダガン。
アーティストは『オリジナル・シン』、『インビンシブル・アイアンマン:ウォーマシン』のマイク・デオダート。

インフィニティウォーズの1話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Infinity Wars』#1 ©MARVEL

本作前に読むべき邦訳アメコミ

インフィニティ・ガントレット

過去にサノスが全てのインフィニティ・ストーンを集めて何をしたのか。
サノスを止めるべくアダム・ウォーロックはどんな活躍を見せたのかが描かれています。

本作とストーリーの繋がりがあるわけではないので、必読ではないです。
ただ、読んでおくと本作のおもしろさと理解度が1段階上がるのは間違いないです!

ストーリーの規模がかなり大きく本当におもしろい作品なので、ぜひ読んでみてください。

インフィニティ・カウントダウン

本作の直前に展開されていた作品です。
アダム・ウォーロックの目覚めや、インフィニティ・ストーンが本作時点での持ち主にどのように渡ったのかなどが描かれています。
本作と直結する内容なので、先にこちらを読んでおく必要があります。

ライターは本作と同じジェリー・ダガンなので、一貫性のあるストーリーを楽しめます!

詳しい解説や感想はこちらの記事で。

作品の評価・感想

まあまあ面白かった。

各勢力のストーリー上の目的が明確で、非常にテンポよく進んでいきます。
宇宙が舞台となると様々な作品のキャラクターが登場し、クロスオーバーの幅がいつもより広めなのも魅力です!

これまでのクロスオーバー作品ではそこまで活躍していなかったガーディアンズが、本作では重要な役割を果たすので、映画ファンの方にもオススメですね。

一方で不満点もいくつかあります。

本作のメインヴィランの1人であるレクイエムの行動理由が不明でした。
なぜあのような行動をとるに至ったのか、本人の意志が薄かったです。

また、『インフィニティ・カウントダウン』にて、来るべき破滅を防ぐべくウォーロックと手を組んだ彼ですが、本作では影が薄すぎますね。
ウォーロックと共に、事態をリードしていく存在として描いて欲しかった…。

ストーリーの着地も微妙でカタルシスに欠けます。
強敵を倒してのエンディングというわけではなかったですね。

マイク・デオダートは相変わらず高い画力で、立体感のあるアートを見せてくれます!
細めの線で輪郭をカチッと決め込まない絵が特徴的ですね。

アダムウォーロックとソウルジェム
※画像は原書で、本作は日本語です

『Infinity Wars』#1 ©MARVEL

本作後に読むべき邦訳アメコミ

本作と同時期に展開していたのが、2人が1人に融合したヒーローの活躍を描いた『インフィニティ・ワープス』です。
この融合したヒーローは本編でそこまで活躍していなかったので、こちらの作品を読む必要性は薄いと思います。
僕も読んでいません笑。

融合版ヒーローたちの深堀がされると思うので、本作でお気に入りが見つかった方はチェックしてみてください。

こちらの作品は、小プロのECサイトのみでの販売となっています。

まとめ

GOOD
・大規模で幅広いクロスオーバーを楽しめる
・画力の高いアート

BAD
・敵の掘り下げ不足

新たなキャンペーン後、初のクロスオーバー作品なので、前作さえ読めば初心者の方でも楽しめます。

他にも邦訳アメコミの感想を書いているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。
邦訳アメコミの全体感を知りたい方にはこちらの記事もオススメです。

それでは今回はこのあたりで。
最期まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました