『ベスト・オブ・アイアンマン』の感想・あらすじ・解説

まとめ
傑作選の名に恥じない出来
初心者の方にもオススメ

ベストオブアイアンマンの表紙

『ベスト・オブ・アイアンマン』 ©MARVEL ©Shogakukan-Shueisha Productions

こんちは!
サンドです。

今回は、アイアンマンの傑作選『ベスト・オブ・アイアンマン』のレビュー記事です。

「ここから読んでいいの?」
「オススメのポイントは?」

などの疑問を、邦訳アメコミ150冊を読んだ僕が解決します!

サンド
サンド

僕のプロフィールはこちらの記事

皆さんが購入される際の手助けとなれば幸いです。
ネタバレは一切ないので、ご安心を。

なお、リーフやオンゴーイングなどのアメコミの形式に関する説明は本記事では省いています。
もしわからない単語などがあったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

収録タイトルやクリエイター

出版社小学館集英社プロダクション
ライター
  • スタン・リー
  • デビッド・ミシェリーニ
  • デニー・オニール
  • レン・カミンスキー
アーティスト
  • ドン・ヘック
  • スティーブ・ディッコ
  • ジョン・ロミータ・Jr
  • ルーク・マクドネル
  • マーク・D・ブライト
  • ケブ・ホップグッド
収録タイトル
  • 『Tales of Suspence』#39(1963年3月)
  • 『Tales of Suspence』#48(1963年12月)
  • 『Iron Man』#128(1979年11月)
  • 『Iron Man』#170(1983年5月)
  • 『Iron Man』#225(1987年12月)
  • 『Iron Man』#305(1994年6月)

あらすじ

内容を全く知らない状態で読みたい方は飛ばしてください。

どんなストーリーなのか少しは確認したい方は、こちらを開いてください。
公式サイトからの引用なので、結末に関するネタバレはありません。

1963年、東西冷戦のさなか、アイアンマンは反共の戦士として誕生した。
その正体は、天才的発明家にして億万長者のプレイボーイ、トニー・スターク。
全てを手にした成功者のスタークだったが、その道のりは、現実のアメリカ同様、波乱と盛衰に満ちていたのである。
今や誰もが知る人気ヒーローとなったアイアンマンは、如何にして誕生し、成長してきたのか。
オリジンストーリー「テールズ・オブ・サスペンス」(1963年3月)を含む6エピソードで振り返る。

引用元:小プロ作品ページ

どんな作品なのか

本作『ベスト・オブ・アイアンマン 』は、1960年代~90年代のアイアンマン単独誌から重要な6話を厳選した傑作選です。

アイアンマンの初登場回から収録されていて、前知識など必要ないので、初心者の方にもうってつけの作品です!

収録されている話はバラバラなので、その話だけでも楽しめますが、各話の前後の物語も解説で補完されているのでご安心を。

解説書も12ページにわたるボリュームで丁寧に記されていて、じっくりとアイアンマンの物語に浸れます。

各話の内容

『Tales of Suspence』の39話は、記念すべきアイアンマンの初登場回です。
ロバート・ダウニー・Jr主演の『アイアンマン』(2008年)同様、いかにしてトニー・スタークがアイアンマンとなったのかのオリジンが描かれます。

原案がスタン・リーで、ライターは弟のラリー・リーバーが務めたようです。
アーティストはドン・ヘック。

『Tales of Suspence』の48話は、アイアンマンの代表的なカラーである赤と黄色のアーマーが初めて登場した回です。

「アイアンマンのアーマーってそうやって着るの!?」
と映画と原作との違いに驚くと思います笑。

ライターはスタン・リー。
アーティストはスパイダーマンの生みの親スティーブ・ディッコと、ディック・エイヤーズ。

『Iron Man』の128話は、アイアンマンの歴史においても有名なデーモン・イン・ア・ボトル編の完結作となります。
アルコール依存症と戦うトニーが描かれます。

ライターは『ヴェノム:リーサル・プロテクター』のデビッド・ミシェリーニ。
アーティストは『ブラックパンサー:暁の黒豹』、『ワールド・ウォー・ハルク』のジョン・ロミータ・Jr。

『Iron Man』の170話は、ジェームズ・ローズがアイアンマンを務める話です。
ライターはデニー・オニール。
アーティストはルーク・マクドネル。

『Iron Man』の225話は、アーマーウォーズ編の導入部にあたります。
自身の技術が悪用されている可能性があることから、トニーの戦いが始まります。

ライターは128話と同じデビッド・ミシェリーニ。
アーティストはマーク・D・ブライト。

『Iron Man』の305話は、『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)で見られたような、ハルクバスターハルクの激突が描かれます。

アイアンマンの305話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Iron Man』#305 ©MARVEL

ライターはレン・カミンスキー。
アーティストはケブ・ホップグッド。

本作前に読むべき邦訳アメコミ

本作は傑作選なので、特に予習は不要です。

作品の評価・感想

さすが傑作選!

いや~、面白い話がそろっていますね。

個人的には、デビッド・ミシェリーニの脚本の質の高さを再認識した作品でした。
128話は既に読んでいたのですが、225話が一番面白かったですね。

トニーの信念を貫く様がしっかりと描かれていて、強すぎる責任感故に周りに当たってしまうのも人間味があるなと。

1話が約40ページと、やや長めですが、トニーの行動が最初から一貫しているので、ダレることなく読めました。

これはMCUの『アーマー・ウォーズ』公開のタイミングでもいいので、アーマーウォーズ編全話を収録した邦訳本の発売を熱望します!

アイアンマンの225話
※画像は原書で、本作は日本語です

『Iron Man』#225 ©MARVEL

本作の構成も見事でした。

アイアンマンのオリジンと、アーマーをアップグレードした話が最初に収録されているので、土台ができた状態でその後の物語を楽しめるんですよね。

また、ドラマパートが多めだった225話の後にド派手なバトルを描いた305話があって、緩急もしっかりつけられています。

その305話もバトルだけで終わらせないのが、またいい物語になっています。

アートは全話違うアーティストが担当しているので、それぞれの描くアイアンマン/トニー・スタークの違いを楽しめます。

正直、今まで初心者の方に強くオススメできるアイアンマンの邦訳本がなかったです。
『アイアンマン:エクストリミス』『インビンシブル・アイアンマン:リブート』は入りやすい作品ですが、面白いかと言われると普通。

『アイアンマン:ホーンテッド』がけっこう面白いのですが、『アイアンマン:エクストリミス』を事前に読む必要がある。

しかし、本作は自信を持って初心者の方にもオススメできるアイアンマンの作品です!

本作後に読むべき邦訳アメコミ

本作に収録されている128話のデーモン・イン・ア・ボトル編ですが、実は邦訳本でフルで読めます!

アシェットの『マーベル グラフィックノベル・コレクション』29号で、『アイアンマン:デーモン・イン・ア・ボトル』として邦訳されました。
収録話は『Iron Man』120~128話です。

この作品では、いかにしてトニーがアルコール依存症になっていったのかが描かれます。

『アイアンマン2』に登場したジャスティン・ハマーに、128話に至るまでトニーがどれほど苦しめられたのかは、実際に読んでほしいです。

128話を描いたライターのデビッド・ミシェリーニと、アーティストのジョン・ロミータ・Jrが全話で参加しているので、本作で気に入った方はぜひチェックを!

まとめ:『ベスト・オブ・アイアンマン』の総評

GOOD
・全体的に質の高いストーリーとアート
・見事な話の選択と構成

BAD
・一部続きが気になる話も

アメコミ初心者の方、アイアンマンファンの方に堂々と薦められる1冊でした!

他にも邦訳アメコミの感想を書いているので、アメコミカタログなるページも訪れてみてください。
邦訳アメコミの全体感を知りたい方にはこちらの記事もオススメです。

それでは今回はこのあたりで。
お時間いただき、ありがとうございました!

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